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ブランドによって異なりますが、アパレルショップで働いていると、学生バイトと一緒に働く機会もあります。年齢にかかわらず、驚くほどしっかりしている人もいれば、少しルーズな人も……。今回は私が遭遇した、学生バイトの驚きの発言とエピソードをご紹介します。

掃除が行われなくなっていくお店

私が某ショッピングセンターのアパレルショップで働いていた時の話です。そのお店は慢性的な人手不足で、夜の時間帯は学生バイトだけで回していることが多く、主婦の私は夕方に帰宅してしまうため、夜の状況は詳しくは知りませんでした。

ただ、朝出勤するとお店の整理ができていなかったり、ゴミがそのままになっていたりと、夜のシフトで掃除などの業務を行っていない様子が目立つようになってきました。

「店長に気に入られているから怒られない」と発言するアンナが主犯!?

他の主婦スタッフにも話を聞いてみると、どうやら夜のシフトに入っている学生バイトのアンナ(仮名)が「私は可愛いし、店長に気に入られてるから何もしなくても怒られない」と発言していたそうなのです。

アンナはお店で働き始めた頃に私が新人教育をしていたので話す機会も多く、確かにその頃から「私は若くて可愛いことが取り柄なんです」と言っていました。その時は冗談で言っているのだと思っていたのですが、まさか本気だったとは……。

そして、アンナが業務をサボる様子を見た他の学生バイトも徐々に影響を受け、業務を放棄するようになっていたようです。その影響で夜に行われなかった業務が朝の私たちの負担となり、主婦スタッフは一同大激怒。

事態を重く見た私は、店長に相談しました。すると、店長は「全く知らなかった」と驚きつつ、「彼女を叱っても効いていないみたいなんだ」と困惑気味の様子でした。

実はもうクレームが入っていたようで……

店長は早速事実確認を行い、アンナと話をした上で厳しく指導することを約束してくれました。

後日、私はアンナの件がどうなったのか店長に尋ねると、こんな回答が。

「実はこの前、夜間の学生バイトについてクレームが入っていたみたいで、ショッピングセンター側からも注意されてね……。アンナやその他の学生にもそのことを伝えた。これ以上続くようなら相応の対応をするよう話したよ」

この言葉を受けたアンナや他の学生バイトは、さすがに自分たちの行動を見直し、業務に対する態度を改めたようです。

みんなが業務をちゃんと行うようになり、お店の雰囲気も改善!

その後、アンナが「私は気に入られているから〜」という発言をすることもなくなり、他の学生バイトも業務をきちんと行うようになりました。結果的にお店の雰囲気も改善され、以前より働きやすくなりました。

だれかがサボった分の仕事は、だれかがカバーしなければなりません。そして、サボっている様子は必ず見られているもの。改めて、一緒に働く人たちへの思いやりを忘れず、真面目に仕事をすることの大切さを感じたエピソードでした。

【体験者:30代・販売員、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

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