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筆者がホームセンターで勤務していた時のことです。
副店長の小山内さん(仮名)はパワハラで有名で、店長の福田さん(仮名)でさえ注意できませんでした。これはそのような中、小山内さんを黙らせた救世主のお話です。

毎日の出来事

私がホームセンターで勤務していた時のことです。
出勤のため事務所の入り口へ着くと、小山内さんの「何度言ったら分かるんだよ!!」という怒鳴り声が毎日のように聞こえてきました。

副店長の小山内さんは朝が1番機嫌が悪く、毎回近くにいる社員に理不尽な暴言を吐いていたのです。店長の福田さんはそれについて従業員から相談があっても、実際に現場を見かけても口を出すことは不思議と一切ありませんでした。
そうなると誰も小山内さんに逆らうことはできません。

当たり前とも言えますが、このパワハラが原因で退職をしてしまう社員が続出。
恐らくほとんどの従業員が、「小山内さんには早く転勤してもらいたい」と願っていたと思います。

パワハラの相談先

会社の休憩室には、ハラスメントで悩んだ時に相談できる窓口の紹介ポスターが貼ってありました。しかし、この相談先が動いて解決してくれたという話はあまり聞かず、誰も期待をしていませんでした。

また、「通報した方の個人情報は公開しません!」と書かれていますが、店舗の従業員の人数は限られているので、特定されてしまうだろうと皆恐れていたのが事実です。
そのため、誰もが小山内さんのパワハラを通報をする人はいないだろうと思っていたのです。

解決してくれたのは!?

そんなある日、何の予告もなく、見知らぬ男性が5人、私達の店舗に来ました。

「いきなり誰が来たのだろう?」

見慣れないお客様の訪問に、周りの従業員はソワソワしていました。
そして、従業員1人ずつが休憩室に呼び出されて、面談をすることになりました。
その時に知って驚いたのですが、彼らは例の相談窓口の方達だったのです。

私の順番がきて部屋に入ると、まずこのような説明がされました。
「副店長のパワハラが日々悪化していると通報が何件かありました。また、パワハラが原因で退職している社員が多いということも耳に入りました。そのため、実際にこちらの店舗の従業員に話を聞きたいと思い、今日はお邪魔しました」

相談員の方々のその真剣な眼差しに緊張しつつ、説明の後のいくつかの質問事項に私が答えていたその時でした。

1階にある事務所から、小山内さんの怒声が聞こえてきたのです。
小山内さんも今回、外部から訪問者が来ているということは知っていたはずです。しかし、まさか彼らがパワハラの相談窓口の相談員であるとは予想していなかったようで、全く気にしていない様子でした。

そのため、運悪く相談員の方々にパワハラ現場を押さえられてしまった小山内さん。
そのほかにも様々な人の証言や、社員が日頃の暴言を録音した物まで提出され、それも確固たる証拠となり、ついに”パワハラがあった”という事実が第三者により認められたのです。

小山内さんの末路

小山内さんはパワハラで副店長から降格、左遷となりました。そして、従業員は「次に異動で来る人は、パワハラをしない人でありますように」と祈るのでした。

しばらくして、風の噂ですが小山内さんは現在は田舎の小さな店舗で、売り場担当者として大人しく働いていると聞きました。
彼にも何か事情があったのかもしれませんが、自分がしてしまったことを反省し、会社に対して信頼を回復できるようになるのを願っています。

怒鳴り声や高圧的な態度に怯えることがなくなった私達は、パワハラがない環境で従業員がのびのびと働ける場所の方が、各自のモチベーションが上がり、コンディションも良くなると感じられました。
全員が気持ちよく、心晴れやかに働ける職場環境は大切ですね。

【体験者:20代・女性主婦、回答時期:2020年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐野陽菜里
大学卒業後、企業で管理職として活躍するも、妊娠出産を機に退職。育児しつつ、「自分の言葉で文章を書いて、発信したい」とライターに転身。接客業や恋愛のテーマを得意とし、日々インタビューをして情報を収集。

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