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筆者がホームセンターで勤務していた時のことです。私の働いていた会社では、各店舗で優秀な従業員を1名選出するイベントがありました。このイベントのために頑張る人もいるほど、モチベーションのあがる大切なものでした。しかし、嫉妬にかられてしまう人もいるようで──?

ホームセンターのイベント

私が勤めていたホームセンターは、全国展開している大きな会社でした。その各店舗を対象として、優秀な従業員をそれぞれ1名ずつ選出するというイベントが、1年に1回ありました。選出はアルバイトやパートも含まれていて、全スタッフが対象でした。

選ばれた従業員は、本社で表彰され、商品券が贈られるというイベントです。お客さんへの接客態度だけでなく、同僚への親切さや商品の整理整頓など小さな業務までを対象として総合的に評価し、投票形式で選ばれる流れでした。

選出者

私が勤務している店舗で選ばれた優秀者は、家電を担当している女性のパートAさんでした。Aさんはお客さんだけでなく、いつも同僚にも優しい対応で、困った時には誰もが頼る存在でした。

また、家電に対する知識も豊富な人で、お客さんからもよく感謝されていました。さらに、Aさんはいつも整理整頓を心がけていたので、どこに目的の商品があるのか誰が見ても分かるくらい、売り場だけでなく、バックヤードも綺麗にしている人でした。そのようなAさんが選出され、皆が納得していました。

妬みで悪口を言う社員!

一方で、Aさんの選出をよく思わない女性社員Bさんがいました。Bさんはどの社員よりも勤務年数が長く、誰も言い返せない存在。
更衣室で「皆、Aの選出相応しいと思わないでしょ? たかがパートなのに、優秀社員に選ばれるために一生懸命に仕事して馬鹿みたいよね!」と、Bさんが他の従業員達に陰口を言い始めたのです。
Bさんは、嫌な仕事や面倒だと感じるお客さんを部下に押し付けるタイプなので、人望があまりありません。しかし、その場にいた従業員達は、言い返す勇気もなく、かといって同意することもできずに困っていました。

すると、急にドアが勢いよく開きます。なんと、そこにはAさんの姿が!
外にも悪口が聞こえていたようで、Aさんは社員Bさんに「そもそも、任された仕事をきちんとこなさないこと自体どうなのでしょうか? バックヤードは綺麗にする、お客さんには満足してもらえる接客をする、私は当たり前のことを行っただけです。それで選出されただけ。」と堂々と言い返したのです。

続けてAさんは、「Bさんはどうです? いつも担当のバックヤードは荒れていて、どこに何があるか一目で分からないですよね? 接客態度ですら、お客さんからクレームも何度も入っていますよね? 悪口を言う前に、自分の仕事をしっかりこなしたらどうですか?」と言い放ったのです。
Aさんに正論を言われたBさんは恥ずかしくなり、その場から駆け足でいなくなりました。

Bさんのその後

どんなに羨ましかったり、悔しかったりしても、頑張る人の悪口を言うのはよくないですよね。その後、Bさんは心を改めたのか仕事を一生懸命行い、悪口を言うこともなくなったのでした。
一悶着あったイベントでしたが、自分自身を見直すいいきっかけになったのかもしれません。

【体験者:20代・女性主婦、回答時期:2021年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐野陽菜里
大学卒業後、企業で管理職として活躍するも、妊娠出産を機に退職。育児しつつ、「自分の言葉で文章を書いて、発信したい」とライターに転身。接客業や恋愛のテーマを得意とし、日々インタビューをして情報を収集。

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