ホームセンター勤務
Aは、ホームセンターで勤務しています。そのホームセンターでは、長年勤務しているベテラン正社員やパート、新人の学生アルバイトまで、さまざまな年代とキャリアの人が働いています。
その中でも、男性社員のBさんは、コミュニケーション能力が高く、誰に対しても分け隔てなく優しい人でした。また、従業員の誰もが知っているほど愛妻家としても有名でした。携帯のロック画面は、奥さんの画像。ロック画面を解除したら、ホーム画面はお子さんの画像が設定されているほど、家庭を大切にしているという印象でした。
誰もが羨ましがる愛妻家
そんなBさんは、お昼の時間や休憩時間には、同僚だけでなく上司にも「このお弁当、嫁が作ってくれたんです! めちゃ美味い。」や「この写真見てください! 先日、嫁と娘と動物園に行ったんです。嫁も娘も可愛いですよね!」と惚気話や自慢話を常にしていました。
そんなBさんのことを、みんなで「はいはい、また惚気話ですね〜」と笑いながらも、微笑ましく思っていました。そして、女性社員は「Bさんのような男性と結婚したい。奥さんも羨ましい。いいなあ!」と口を揃えて羨ましがっていました。
化けの皮、剥がれる!?
そんなある日、サービスカウンターに「Bに用事があるから、呼んでもらえますか?」とBさんの奥さんがご来店! 従業員たちは、奥さんが一体どんな女性なのか見てみたい、と自然とサービスカウンター周辺に集まっていました。
すると、不思議そうな顔をしたBが登場。誰もが微笑ましい気持ちで2人の様子を見ていました。しかし、奥さんはおもむろに封筒を出すと、中から取り出した写真をBに突きつけます。
「1年以上も不倫できて楽しかった?」と吐き捨てるようなセリフとともに、証拠写真をBに突きつけます。
Bの顔は一気に引き攣り、辺りに集まっていた従業員たちはその場に凍りつきます。
「ずっと怪しいと思ってて、探偵を雇って車にGPSを付けてたんだよ。そしたら仕事って言っていた日も、本当は不倫デートしてるだけだったよね? どこが育児してるパパだよ! 娘が何を食べているかも知らず、お風呂も入れられず、最後におむつ交換したのだっていつなのよ!?」と奥さんはBに怒鳴ります。
Bはこの世の終わりという顔になり、何も答えられずにいました。
「あなたは周りの目を気にするタイプだから、不倫の証拠を突きつけるなら、職場でと思ったんだよ。どうせ、周りの人には嘘ついて愛妻家でも気取っていたんでしょ? 店長さんにも報告するから呼んで。」と奥さんは続けました。
周りの従業員だけでなく、お客さんからも白い目で見られるB。
不倫の末路
Bは奥さんと離婚をし、降格、左遷となりました。そして、異動先でも不倫した噂は流れていて肩身が狭い思いをしているそうです。
一緒に働いていた従業員たちは、憧れの夫婦がまさかBの嘘だったなんて信じられない気持ちでいました。奥さんとお子さんを悲しませたのですから、しっかりと反省をし、同じ過ちを繰り返さないでほしいものです。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:佐野陽菜里
大学卒業後、企業で管理職として活躍するも、妊娠出産を機に退職。育児しつつ、「自分の言葉で文章を書いて、発信したい」とライターに転身。接客業や恋愛のテーマを得意とし、日々インタビューをして情報を収集。