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筆者がホームセンターで勤務していた時のことです。ホームセンター隣接のペットショップでお客様の猫が脱走! 店内を探すけど……? 1匹の猫で大騒動となった体験をお話しします。

ホームセンター隣接のペットショップ

私が働くホームセンターには、隣接したペットショップがありました。そこでは、販売だけでなく、お客様のペットを数日預かるという、ペットホテルも行っていたこともあり、とても賑わっていました。
私も、疲れた日には可愛い犬や猫を見てから帰路につくこともありました。

ペットホテルは信頼できる所に

ある日、「1週間旅行に行くので、この子を預かって欲しい。」という女性のお客さんが来店。白い猫を連れてペットショップにやってきました。この女性は、何度もこのペットショップを利用していて、「大切な家族を預けることになるので、信頼できるこちらが良い」と、とても安心して預けている様子でした。

お客さんの猫脱走!

それから数日後、ペットショップの従業員3名が珍しくホームセンターの売り場をうろついていました。店内やバックヤードをキョロキョロとしていたので、何かを探しているのかなと思いました。

「何かあったのですか?」と私がが聞くと、「この前預かった猫が脱走してしまったのです。こちらで見かけませんでしたか?」と青ざめた表情でペットショップの社員が言うのです。

私は驚きながらも「特徴はありますか?」と聞くと、「真っ白の猫で、おしりの辺りに黒のハートのような模様があります。尻尾は長めです」と教えてくれました。

私は店長に報告をし、その後、無線通信機器でホームセンターにいる従業員全員にすぐに共有されました。猫は高い所を好むので、店内のペット売り場のキャットタワーや高さのある場所も探しましたが、見当たりません。
また、狭い場所も好むので、バックヤードにある、商品が入っている多数の段ボールも複数名の従業員で1つ1つ確認しました。

しかし、全く見つからず、また鳴き声すら誰1人聞いていないという状況でした。閉店間近になっても猫は見つからないので、「もし店内のどこかに猫が隠れていたら、閉店後防犯セキュリティーが不審者だと判断する。音も鳴るし、セキュリティー会社から不審者の連絡もくるだろう」と考えました。

しかし、次の日の朝になってもセキュリティーは反応せず、店内にはいないということが分かりました。「店外だとしたら、広範囲すぎる。どのように探すか」と会議が開かれ、皆頭を抱えていました。そこに、ホームセンターの駐車場で、焼き鳥を販売しているスタッフが白い猫を抱えてやってきたのです!

無事、保護される

猫は、ホームセンターに毎日来ている、焼き鳥のキッチンカーの周りをうろちょろしていたらしのです。それを見かけたスタッフが保護したのでした。

無事保護されて一安心。ですが、飼い主には誠心誠意の謝罪をし、二度と同じ間違いがおこらないように、かなり大掛かりな改装を行いました。大切な家族を預かるペットホテルとして、あってはならないミス。いま思い出しても胃がキリキリする経験でした。

【体験者:20代・女性主婦、回答時期:2021年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐野陽菜里
大学卒業後、企業で管理職として活躍するも、妊娠出産を機に退職。育児しつつ、「自分の言葉で文章を書いて、発信したい」とライターに転身。接客業や恋愛のテーマを得意とし、日々インタビューをして情報を収集。

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