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アパレル時代、お店が盛り上がるイベントのひとつが「タイムセール」でした。安売りの賑わいに誘われて普段は来店しない人もお店に来てくれるのは嬉しいことであるものの、それだけに時には驚くようなエピソードが生まれることも……。今回はそんなタイムセール中に起きた出来事をご紹介します。

お祭り騒ぎになる「タイムセール」中の出来事

私が某ショッピングモールの服屋さんで働いていた時の話です。そのお店はセール期間中、頻繁にタイムセールを行うお店で、「セール対象商品もレジにてさらに値引きする」というキャッチーなセリフでかなり繁盛していました。

納得できないおばあさんからまさかの暴言

ある日のタイムセール中のこと。一人のおばあさんが私に近づき、こう言うのです。

「これは30%オフだから、レジに持って行ったらさらに20%オフ、ってことは半額ってことやね」と言いました。

おばあさんと同じように考えているお客さんは結構多いのですが、実はこの計算は間違い。今回の事例なら、例えば1,000円の商品なら半額は500円。一方で30%オフから20%オフの場合、1,000円の30%オフは700円で700円の20%オフですから、割引後の価格は560円になります。

多少の差かもしれませんがレジに持って行った際に誤解があるといけないので、半額の金額とは違うということを丁寧に説明しました。しかしおばあさんは納得いかない様子。何度か説明しましたが理解してもらえず、最終的に「あんた頭悪いんか!?」と暴言を吐かれてしまいました。

実際の数字を見せると……

私は突然の暴言にポカーンとしてしまいましたが、気を取り直し電卓と紙も持ち出して、「半額の値段はこっち、30%オフからのさらに20%オフはこっちです」と目の前で数字を見せてあげました。実際の数字を見たことで一応は理解してくれたようでしたが、おばあさんはバツが悪そうにぶつぶつと文句を言いながらレジに行ってしまいました。

スタッフへの暴言はやめましょう!

今回の事案は言葉だけでは間違えてしまう人が多いというのも事実です。しかしスタッフも誤解のないよう一生懸命説明を行っているので、暴言を吐くのはやめてほしいなと思いました。

【体験者:20代・販売員、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

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