出会ってわずか20分で、「あなたは私の妻になる」と告げた男性。驚く女性を残して旅を続けた彼は、その2年後、今度は自転車で彼女に会いに向かいました。かかった日数は123日。映画にもなった2人の恋は、50年後の今も続いています。
20分で「あなたは私の妻になる」
1975年、インドのニューデリー。似顔絵で生計を立てる青年の前に、スウェーデンから来た旅行者が座りました。青年はプラデュムナ・クマール・マハナンディア、愛称PK。旅行者はアン=シャルロッテ・フォン・シェドヴィン、愛称ロッタ。
似顔絵を描いたのは10分ずつ、わずか2回。それでも計20分ほど話した時点で、PKは「結婚するなら彼女だ」と確信したといいます。
「じっと見つめて、笑うのをやめました。怖くなったんです。警察を呼ばれて似顔絵の許可を失うんじゃないかと」
PKは米Peopleにそう語ります。実際にロッタが返したのは「これからどうするの?」でした。
123日、自転車で
ロッタは8月に戻ると言い残して帰国しますが、約束は果たされません。飛行機代はなく、自転車なら買えました。
パキスタン国境で入国を断られ、似顔絵を描いた相手がカブール行きの航空券を買ってくれます。急ぐ途中で事故にあった女性を見かけ、引き返して数日そばにいるうちにビザが切れました。
トルコで、その女性から郵便が届きます。ウィーンまでの列車の切符でした。
到着の日に、また結婚
1977年の春、PKはボロースに到着。デリーを出て123日目でした。「はじめまして、とも言えませんでした。ただ泣いていて、ロッタも泣いていました」
2年後の同じ日に2人は結婚。物語は映画『The Cycle of Love』になりました。
Photo:Magnific

