多くの人に親しまれている東京ディズニーシー。その誕生につながるアイデアの一部は、開業のおよそ10年前に生まれた計画にありました。ホテルや港まで備えた巨大パーク構想には、今のディズニーシーを思わせるエリアや体験も盛り込まれていたといいます。
海をテーマにした巨大リゾートPort Disney計画
LA Timesによると、ディズニーは1990年代初頭、米カリフォルニア州ロングビーチに「Port Disney(ポート ディズニー)」を建設する計画を進めていました。豪華客船クイーン・メリーをリゾートの一部に活用し、約4000室を備える5つのホテルやマリーナ、港などを整備する大規模な内容だったといいます。
中心となるテーマパークのDisney Sea(ディズニー シー)は、海の神話や冒険がテーマ。海に沈んだ伝説の都市アトランティスをイメージした「Mysterious Island(ミステリアス アイランド)」や、歴史的な船が並ぶ港、水の壁でできた迷路などが考えられていました。
実現を阻んだ巨額の費用と環境問題
開発が進むにつれて、多くの来場者を受け入れるための道路整備など、市にも大きな負担が求められました。海岸の一部を埋め立てる案もあり、環境への影響も問題に。環境団体や州議員、港湾関係者などから反対の声が相次ぎ、協議は難航。
ディズニーは1991年、ロングビーチでの「Port Disney」開発案を断念したといいます。
幻のプロジェクトから受け継がれたもの
Port Disneyは形になりませんでしたが、中心にあったDisney Seaのアイデアまで消えたわけではありません。
2001年に開業した東京ディズニーシーには、当初の案にも登場した「ミステリアスアイランド」というエリアがあります。内容や設定は異なりますが、海をテーマにした世界観には共通点が見られています。
Photo:Aflo

