ある高校で、14歳と15歳の生徒が突然教室に押し入り発砲。生徒3人が死亡し、複数の負傷者が出る衝撃的な事件が発生しました。
事件が起きたのは、フィリピン中部のタクロバン市にあるサンホセ国立高校。BBCなどによると、14歳と15歳の少年2人が教室に入り、何も言わずに発砲したといいます。

「いじめへの恨み」が動機か
警察は、事件の背景に「学校でのいじめに対する恨み(grudge)」があった可能性が高いとみています。現地警察によると、2人は教室へ直行し、言葉を発することなく銃を撃ち始めました。
現時点では、発砲の標的がその教室にいた特定の生徒だったのかどうかは分かっていません。事件後、14歳の少年は逮捕され、15歳の少年はその後自首しました。
約40発の薬きょうが見つかる
現場からは約40発分の薬きょうが回収されました。この事件で3人が死亡。さらに3人が銃弾で負傷し、逃げようとして混乱の中で4人がけがをしたといいます。
少年らは38口径リボルバーと9ミリ拳銃を所持していました。9ミリ拳銃は、容疑者の親族である女性警察官の所有物だったことが判明しており、銃の管理責任についても捜査が進められています。
SNSには「危険な兆候」も
警察は、容疑者の1人のSNSから、実際に銃を撃つ動画を発見したと明らかにしました。フィリピン国家警察の報道官は、「明らかな危険信号(レッドフラッグ)だった」と指摘しています。
「誰かがその兆候に気付き、適切に対応できていれば、防げた可能性がある」と述べ、周囲が異変を見逃していた可能性にも言及しました。
遺族「銃の管理責任も問うべき」
亡くなった15歳の生徒の母親はAFP通信に対し、「銃の所有者も責任を負うべきだ」と訴えました。「銃が子どもたちの手に渡らなければ、このようなことは起きなかったはずです」と話しています。
事件を受け、フィリピン教育省は学校の警備体制やいじめ対策、生徒の行動監視システムなどを見直す方針を発表しました。また、マルコス大統領も事件について「深い悲しみを感じている」とコメントしています
今回の事件は、いじめ問題だけでなく、SNS上での危険な兆候の見極めや家庭内での銃管理の重要性を改めて浮き彫りにしました。遠い国の出来事でありながら、「子どもの異変をどう見つけるか」という課題は、多くの家庭に共通する問題と言えるかもしれません。
Photo:Aflo
