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今回は、友人の舞奈さん(仮名)から直接聞いた話をご紹介します。祖母を亡くしてから誰も住んでいない実家で、舞奈さんは忘れられない一夜を過ごしました。今でも雨音を聞くたびに、その声が耳の奥によみがえるそうです。

大雨で帰れなくなった夜

パートの帰り、私は忘れ物を取りに実家へ立ち寄りました。祖母が亡くなってからは空き家で、家の中は時間が止まったように静かです。

用事を済ませてすぐ帰るつもりでしたが、外は前が見えないほどの大雨。仕方なく、その日は寝室に布団を敷いて泊まることにしました。

押し入れから聞こえた声

夜中、廊下をゆっくり歩く足音で目を覚ましました。ギシ、ギシと近づいた音は、寝室の前でぴたりと止まります。続いて、押し入れの中から「コン……コン……」と叩く音がしました。

布団を頭までかぶって息を殺していると、小さな女性の声で「開けて……」と聞こえたのです。

ふすまは少し開いていた

明け方、今度は耳元で「なんで開けてくれないの」とはっきり聞こえ、私は飛び起きました。しかし、部屋には誰もいません。ただ、閉めたはずの押し入れのふすまだけが、数センチ開いていました。

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