これは、私の友人から聞いた話です。結婚生活が長くなるにつれ、気づけば「名もなき家事」は、ほぼすべて友人の担当に。そんなある日、友人は小さな反撃を思いつきました。その方法が想像以上に効いたそうで……。

気づくけど、やらない夫

夫は、家事を完全にしないタイプではありません。頼めばやる。言えば動く。でも、自分からは絶対に動かない。そんなタイプでした。

例えば、ゴミ箱がパンパンになっていても「ねぇ、ゴミ袋いっぱいだよ」、リンスが空になれば、「リンスないよ」とお知らせだけして終わるのです。「少しは手伝って」と頼めば、「はいはい」と動いてくれますが、結局はその場限り。

さらには「いつもやってる人が担当したほうが効率いいじゃん」とまで……まるで、「だから君がやってね」と言われているようで正直かなりモヤモヤしていました。

洗濯機のゴミ取り事件

そんなある日。夫が買い替えたばかりの洗濯機のゴミ取りフィルターを交換しました。ホコリを見ながら驚いた顔で、「わっ、こんなに汚かったよ」「ちゃんと掃除してるの?」と一言。

新しい洗濯機だったこともあり、夫が「溜まった状態」を初めて見ただけです。でも、その言い方にカチンときた私はある作戦を思いつきます。

洗濯機のゴミ取りだけは絶対にやらない

約1か月後。洗濯機のフィルターには、びっしりホコリが溜まっています。そこで、私はあえて「ねぇ、洗濯機のゴミこんなに溜まってるけど大丈夫?」

すると夫は、ぽかんとした顔で、「え? それ、俺の仕事……?」「だって、洗濯機買い替えてから最初にゴミ取りしたの〇〇くんだよ?」「いつもやってる人が担当するのが効率いいんでしょ?」

夫は一瞬ハッとしたあと、みるみる気まずそうな表情に。

言葉より「体験」

それからというもの、家事を一番最初に私がしないようにして、せっせと夫の役割を増やしています。何度言っても伝わらないときは、「あえて体験させる」のがやっぱり一番効きますね。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:島田歩実
元銀行員として、女性のキャリアやお金にまつわるあれこれを執筆中。アメリカへの留学経験もあり、そこで日本社会を外から観察できたこともライターとしての糧となる。現在はSNSなどを介してユーザーと繋がり、現代女性の声を収集中。