世の中には星座占いや血液型占い、タロット占いなど様々な占いが存在します。対面式の占いもあれば、オンラインで気軽に試せるサービスまで幅広く展開されています。“当たる”と評判の占いは本当に当たるのでしょうか……今回は、私のお客様の実体験をご紹介します。

旅先にて

数年前、私は横浜中華街を訪れた際、友人と一緒にふらっと占いを試すことになりました。普段から占いを信じない私にとって、人生初の占い師による占いです。

独身だった当時の私が、結婚相手や時期、子供の人数などを尋ねると、占い師は淡々と具体的な数字やイニシャルを答えます。そして最後に「数年以内に火の災難があります、気を付けてください」と告げたのです。

外れる予言

その後、私は結婚しましたが、相手も時期も子供の人数も占い結果とはまったく違いました。火の災難についても、数年間注意を払ったものの火事や火傷に遭うことはなく、次第に占いをしたことすら忘れてしまったのです。

ある日、帰省した時のこと。久々に会った友人から占いの話題が出て、記憶がよみがえりました。友人は「実はあの占い屋は当たると大人気で、何カ月も前から予約して行ったの」と打ち明けたのです。

火の災難

友人は当時、占い師に恋愛相談したく、でも一人で占い結果を聞く勇気はなかったため、占いを全く信じない私を連れて行ったとのこと。

「私は占いが当たったけど、あなたはどう?」と友人に聞かれ、私は「全部外れた」と答えました。火事もなかったと話すと、友人が「そういえば最近、公園で放火があったの」と言い出し、そこから地元のニュースの話題へ。

その友人との帰り道、青春時代を過ごした公園へ寄ろうとしたものの、そこが放火現場だと知り、公園には寄らずに帰宅しました。

帰宅後、「最近あの公園で放火事件があったんだってね」とリビングにいる家族に向かって話すと「実は燃えたベンチは祖父母が寄贈したものだった」と母。私は占い師の言葉がこの出来事を指していたのかもしれないと感じました。

あのときの占い結果

さらに時が経ち、私は離婚することとなり、その後再婚しました。すると驚くべきことに、再婚相手のイニシャルや結婚時期、子供の人数までもが、あの占い師の言葉と完全に一致していたのです。

友人にそのことを話し、再び占いのお店を訪ねましたが、そこにはもう店舗は存在しませんでした。けれども私はそれで良かったと思っています。もしあの占い師に再度未来を占ってもらったら、きっと結果に縛られながら生きてしまっただろうと感じるからです。

占いを信じるも信じないも自分次第。しかしどんな占い結果であれ、結果に一喜一憂せず自分の意志で行動することが、思い描いた未来へと近づく最も確かな方法だと思うのです。

【体験者40代・女性会社員、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。