「うっかり」は誰にでもあるもの。よほど大きなミスでない限りはお互い様という部分もあるのではないでしょうか。今回は私の職場で起きた出来事です。新人さんのミスを必要以上に責めるベテラン社員でしたが、自分は「うっかり」どころではない問題を起こしていました。

休憩室に置かれたゴミ

ある日のこと、職場の休憩室に、食べ終わった空のお弁当容器が置きっぱなしにされていました。休憩中に呼ばれることもある忙しい職場なので、「あとで片付けようとして忘れたのかな」くらいであまり気に止めていませんでした。

ところが、先輩の相澤さん(仮名)は「誰これ!?」と大騒ぎ。なんと休憩から戻ると、1人ひとりに確認し、犯人探しを始めたのです。

忘れていたのは新人さん

すると、片付け忘れていたのは2年目の香川さん(仮名)だったことがわかりました。やはり休憩中に急に呼び出しがあり、後で片付けようと思っていたところ、そのまま忘れてしまったとのこと。

すると相澤さんはわざわざみんながいるところで香川さんを立たせ、大きな声でお説教を始めました。「こういうのは仕事以前に社会人として当たり前でしょ! 」と、忙しそうにしている香川さんを休憩室に連れていき、わざわざ自分で片付けさせたのです。

確かにゴミを捨て忘れるのはいいことではありませんが、正直そこまでするほどのこと……? と周りは微妙な空気になりました。

先輩の大きな失態が発覚

ところがその数日後、総務部の人が相澤さんのもとへやってきました。そこで告げたのは驚くべき内容だったのです。

なんと相澤さんが通勤で使う自家用車を、少し離れたところにある従業員用駐車場ではなく、すぐそばにある来客用駐車場に停めていたことが発覚。それもその日だけではなく、雨の日や仕事が忙しい日など、歩くのが面倒な日に頻繁に使っていたというのです。

お客さんから「いつも同じ車が止まっている」とクレームが入ったことで総務部が調べたそう。周りの社員も一連のやりとりを呆れた様子で見ていました。

人のことを言えない呆れた行動

最後に総務部の担当者が一言。「社会人として当たり前のことは守ってください」数日前にちょっとした後輩のミスを叱った言葉が、見事に自分に返ってきました。それも「ちょっとしたミス」ではない問題で。

さすがに相澤さんも気まずそうに謝り、それからというもの、以前ほど小さなことで人を責めなくなりました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:小橋美月
マスコミ業界に16年勤務。業界で培った原稿執筆のスキルを活かし、ライター業へ。さまざまな職種、ライフスタイルの人への取材を通じた、「生きたエピソード」が強み。働く女性の葛藤や子育て、夫婦関係など、実体験に基づいたリアルな物語を届ける。