結婚相手との出会い方はさまざまです。職場や友人の紹介、最近ではマッチングアプリも一般的になりました。お見合い結婚の方が恋愛結婚より離婚率が低いというデータもあるそうです。では、運命の人とはどこで巡り合うのでしょうか……今回は私のお客様の、婚活のエピソードをご紹介します。

諦めていた婚活

私は当時、結婚相談所に登録していました。しかし何年経っても良いご縁がなく、次第に結婚に対する気持ちも冷めていったのです。

そんな折、両親が写真館で撮影されたであろう大きな写真を持ってきました。中を開けるとスーツ姿の見知らぬ男性。それは昔ながらのお見合い写真だったのです。しかし私はすでに婚活を諦めていたことと、男性の外見が全くタイプではなかったため心は動きませんでした。

愛犬の行動

さらに驚いたのは、愛犬がその写真にオシッコをしてしまったことです。今まで一度も粗相をしたことがなかったので、私は「これはやめておけというサインなのかもしれない」と感じました。

気分も乗らず断ろうとしましたが、両親の「どうか一度だけ会ってみて」という懇願に押され、渋々会うことになったのです。

お見合い当日

やはり実際に会ってみても会話は弾まず、心も動かず。私は「今日限りにしましょう」と相手に伝えました。駅までの帰り道、無言に耐えかねて「実は愛犬があなたの写真に粗相をしてしまって、すみませんでいた」と告げると、相手は大爆笑。

「なんですかそれ!」と息が出来ないほどに笑い続ける姿に、私もつられて笑ってしまいました。そこから犬好きという共通点が見つかり、駅まで犬トークで大盛り上がり。「今度犬カフェでも行きませんか?」という誘いに、私は自然と頷いていました。

歓迎のサイン?

その後交際が始まり、結婚へと進みました。初めて彼が我が家に挨拶に来たとき、なんと愛犬が彼の革靴に再びオシッコをしたのです。普通なら怒る場面ですが、彼はまたも大爆笑。

結局、愛犬が粗相をしたのはお見合い写真と革靴の二回だけでした。もしかすると、愛犬なりの歓迎の印だったのかもしれません。

始めから物事を決めつけず、まずは一歩踏み出してみることで、予想外の幸せが訪れることもある。愛犬の予想外の行動が、私の幸せを後押ししてくれたのです。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。