子育てする上での悩みの1つに、子どもが登校を嫌がる「学校の行き渋り」があるのではないでしょうか。小学校に入学したばかりの我が家の息子がまさにそうでした。今回はそんな息子に寄り添おうとせず、自分の理想を押し付けていた夫の話です。

小学校に入学するも、行き渋る息子

先日、我が家の息子が小学校に入学しました。しかし、初めての友達や先生に囲まれて緊張してしまうようで、毎朝のように「学校に行きたくない」とぐずってしまうのです。そんな日は私が一緒に教室まで行き、何とか通わせています。

夫は息子の話も聞かず「俺はこんなことなかった」

そんな様子を見て夫は「お前が甘やかすからだ。俺が子供の頃はこんなことなかった」と私に責任を押し付けてきました。さらに息子に対しても「学校は毎日行くものなんだ! 」と自分の言い分を押し付けるばかりで、息子はさらに大泣き。

私には夫の言うことは逆効果にすら思え、「息子の気持ちを知ろうともしないで……」と内心モヤモヤしていました。

義母の話で意外な事実が発覚

ある週末、遠方に住む義母が我が家を訪ねてきました。「最近どう? 」と尋ねる義母に対し夫は「息子が学校に行きたくないって毎朝大変だよ。たぶん嫁が甘やかしてるからさ」と愚痴。すると義母から思いもよらぬ話を聞かされました。

「何言ってるの? あんたも2年生になるまで毎日のように玄関で泣いていたの覚えてない? 先生に抱っこされて行ったこともあったわよ。誰でも慣れるのに時間がかかるものよ」

まさかの夫も、子供の頃、学校に行き渋って義母を悩ませていたのです。夫はそのことを全く覚えていなかったようで、「え……そうだっけ? 」と目が点になっていました。

急に態度を変え、寄り添う父に

息子は赤ちゃんの頃から、見た目が夫の小さい頃に瓜二つだと言われていました。夫はそんな自分によく似た息子が、学校を行き渋ることまで自分と同じだったと知り、色々と考えるところがあったようです。

それからというもの、朝息子が泣いていても、私のせいだと言わなくなり、「行きたくないよな〜。パパもそうだったらしいから」と息子にも寄り添うようになりました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:小橋美月
マスコミ業界に16年勤務。業界で培った原稿執筆のスキルを活かし、ライター業へ。さまざまな職種、ライフスタイルの人への取材を通じた、「生きたエピソード」が強み。働く女性の葛藤や子育て、夫婦関係など、実体験に基づいたリアルな物語を届ける。