我が家の夫は、私が体調不良を訴えるとすぐに「俺も」と被せてくるタイプ。特に日によって体調の変動が大きい妊娠中は、そんな夫に対しすごくイライラしていました。ところが、あることをきっかけに「俺も」と言ってこなくなったのです。
妊娠中、忙しい毎日で体調不良に
3人目の子供を授かり、妊娠8ヶ月頃のことです。仕事に、子育てに、と日々慌ただしく過ごしていましたが、さらにその時は長男が風邪をひいてしまったことに加え、仕事で産休前の引き継ぎもあり、私の体力は限界に達していました。
夫に子供の対応を頼むもあっさり拒否
週末に少し休む時間がほしいと思い、その日の夜、夫に相談することにしました。「今週かなり無理してきつかったから、週末少し休む時間がほしいんだけど。子供達見ててもらえない?」
すると夫はスマホをいじりながら「え〜……俺も今週仕事忙しくてきついわ」とあっさり拒否。イラっとしましたが、言い返す気力もなく、その場では諦めました。
妊婦健診で助産師さんから一言
翌日は妊婦健診の日で、夫に付き添いを頼みました。産婦人科は長男の時からお世話になっているので、助産師さんたちも私のことをよく知ってくれています。
すると、助産師さんがお腹を触りながら「大きな問題ではないけど、ちょっとお腹張ってるね。無理しないように、できるだけ休んでね」と言いました。やはり今週少し無理をしちゃったかな……と思っていると、助産師さんはさらにこう続けました。
「旦那さん、こういう時は『俺も疲れてる』とか絶対言っちゃだめよ。私、自分が妊娠中に夫に言われていまだに覚えてるから。『産後の恨みは一生』とよく言うけど、妊娠中の恨みも一生よ〜 」
何も知らない助産師さんは笑っていましたが、夫は苦笑い。まるで昨日の私たちの会話を聞いていたかのような、あまりに的確すぎるアドバイスでした。
「横になってていいよ」改心した夫
帰り道の車の中、夫に「助産師さんに俺のこと何か言ったの? 」と聞かれたので、私はわざととぼけて「え? 何も言ってないけど、何か思い当たることがあった? 」と聞き返しました。すると気まずそうに「俺、昨日まさに『俺も疲れてる』みたいなこと言ったよね」と夫。
助産師さんのおかげで、言ってはいけないことを言ったと気づいた様子でした。結局その週末は「横になってていいよ」と、夫が息子2人を遊びに連れて行ってくれました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:小橋 美月
マスコミ業界に16年勤務。業界で培った原稿執筆のスキルを活かし、ライター業へ。さまざまな職種、ライフスタイルの人への取材を通じた、「生きたエピソード」が強み。働く女性の葛藤や子育て、夫婦関係など、実体験に基づいたリアルな物語を届ける。