ブランド品で固めているママ友
朋美は幼稚園の送迎時にとても目立つ存在でした。それもそのはず、いつもブランド服を着用し、手には一目でハイブランドと分かるバッグ。他のママ達から羨望の眼差しを向けられており、本人もまんざらではない様子。
しかし朋美の息子はいつも同じ服を着ており、旦那さんも作業着のような服装で出勤している姿を見かけます。古いアパートに住んでいて、正直なところお金持ちには見えませんでした。
コンビニで見かけた姿
ある日、近所のコンビニで朋美を見かけました。声をかけようかと思い近づきますが、彼女の様子を見てためらってしまいました。レジにいる朋美は大きな段ボールをかかえ、荷物の発送手続きをしているようです。かかえている段ボールに書かれたロゴマークに見覚えがありました。
それは最近テレビやSNS広告で見かける、ブランド品のサブスクのロゴでした。有名ブランドのバッグを定額でレンタルできるサービスです。私は利用したことがありませんが、興味があるので覚えていたのです。
試したらハマっちゃって
レジでの発送作業を終えた朋美が私に気づき、恥ずかしそうに声をかけてきました。「あー、見られちゃったか」反応に困っている私に対して、朋美は続けます。
「実はいつも着ているブランド服もバッグも、ほとんどレンタルなの。我が家は裕福ではないけど、子どもの時からブランド品に憧れがあってね。試しに使ってみたらハマっちゃった。今はこうやって気軽に利用できるサービスがあって、便利だし嬉しいわ」
私も使ってみようかな
「でも、できれば他のママには秘密にしてほしいな」と朋美は無邪気に笑って言います。正直に話してくれた朋美へ、実は私もブランド品のサブスクに興味があることを伝えました。そして今回のことを秘密にすると約束したら、ランチをおごってくれることになり……。
今ではお互いのレンタル品を見せ合ったり、新作の入荷情報を共有する仲になっています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:伊村 えりか
薬剤師歴12年。就業を通じて多くの人生や、悩み、奇跡などに直面し、それらを伝えるべく執筆活動を開始。職場や同世代の女性との会話をもとに、医療現場の裏側から家族の「あるある」まで、多岐にわたるテーマで執筆を手がける。子育てサイトのアンバサダーを務め、身近な視点を活かしたコラムを執筆中。