連休には義実家へよく帰省している私の友人・亜由美さん(仮名)。そこでは、女性陣は台所仕事、男性陣はのんびり好きなことをして過ごすのが恒例なのだそう。密かにモヤモヤしながらも何も言えなかった亜由美さんですが、空気を変えたのは甥っ子の意外な一言で……!?

連休のたびに集まる義実家

私は結婚してから、ゴールデンウィークなどの連休には夫の実家へ帰省しています。そこには夫の兄家族も集まるのが恒例で、毎回にぎやかな時間です。

リビングには義父と夫、そして義兄。台所には義母と私、義兄の奥さん。自然とそんな配置になるのも、いつものことでした。

変わらない役割

食事の準備をする時間になると、女性陣は台所へ入り、男性陣はリビングでテレビを見ながら自由にくつろいでいます。その流れも毎回同じで、私は(まぁ、こういうものなのかな……)と思いながら動いていました。

ただ、どこかで少し引っかかる気持ちがあったのも事実です。わざわざ言葉にするほどではないけれど、男性だけが好きに過ごしていることに、なんとなくモヤっとしたものが残っていました。

子どもの無邪気な一言で

そんなとき、家の中で遊んでいた義兄の息子・4歳のひろきくん(仮名)が、ひょこっと台所の方をのぞきに来ました。そして楽しそうにこう言ったのです。「男の子チームはこっち?」「キッチンは女の子チーム?」

その無邪気な言い方に、思わず女性陣は顔を見合わせました。その声はリビングにも届いていたようです。

義姉からの声かけに

そして食事の準備が終わる頃、義兄の奥さんがクスクス笑いながらリビングに声をかけました。「はい、男の子チーム〜! これ運んでくれる〜?」

すると、ひろきくんが「は〜い!」と元気よく返事をしてお皿を運び始めます。その流れで義兄と夫も「じゃあ俺たちもやるか……」と苦笑いしながら立ち上がりました。

それから少しずつ変化が

さっきまで座っていた男性陣が動き出した様子を見て、私は思わず笑ってしまいました。いつもなら何も言わずに流れていた光景が、ひろきくんの一言で少し変わったのを感じます。

それ以来、男女同じようにとまではいかないものの、以前よりも自然と手伝う流れができてきました。あのときの無邪気な言葉が、義実家の空気をやわらかく変えてくれたように思います。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。