こだわりが強い息子
私の息子はイヤイヤ期真っ只中。服を着る順番、靴を履くタイミング、使うコップの色。ほんの少しでも本人の思い描いていた流れと違うと、「こうじゃない!」とイヤイヤが爆発……
もちろん、まだまだそういう時期だとわかっています。でも、毎日のこととなると、さすがに私も疲れてきていました。
お迎えの時の「急な雨」
ある日の保育園のお迎えの時間、少し雨が降り始めました。「まだ小降りだし、自転車で急いで帰れば濡れずに済みそう」そう思って足早に向かう私。ところが、息子は「傘をさして帰らないとやだ」と……もちろん急な雨だったので傘は持っていません。
「今日はないの。ごめんね、急いで帰ろう?」「イヤ」「ちょっとだけなら濡れても大丈夫だよ」「イヤ。絶対に傘がいい」その場から一歩も動かなくなってしまいました。
ママの必死の説得
説得してもだめ。お菓子で誘ってみても、首を横に振るばかり……。雨が少しずつ強くなっていく中、次々に帰っていく親子を横目に、保育園の出入り口で一歩も動かない息子。
「なんで言うこと聞いてくれないの……。もう怒ってしまいそう」そう思った、そのときでした――
相合傘のお誘い
「よかったら、うちの子と相合傘で帰りませんか?」と、同じ保育園のママが声をかけてくれました。助かった! とホッとしつつも、さっきまで子どもに余裕を持って接することができなかった自分に反省……
そんな私を察してなのか、「他の子のわがままは可愛いのに、自分の子だとついイライラしちゃうよね」と優しく寄り添ってくれるママ友。その言葉に、胸のつかえが下りたような気がしたのです。
子どもだけでなく、ママである私の心まで救ってくれた「その一言」で、私はまた明日から頑張ろう、そう思えました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:島田歩実
元銀行員として、女性のキャリアやお金にまつわるあれこれを執筆中。アメリカへの留学経験もあり、そこで日本社会を外から観察できたこともライターとしての糧となる。現在はSNSなどを介してユーザーと繋がり、現代女性の声を収集中。