何かお願い事をすると、必ずと言っていいほど見返りを求めてくる人っていませんか? もちろんこちらからお礼を考えることはありますが、毎回相手のほうから求められると正直モヤっとしてしまいます。今回は私の職場でのエピソード。同僚が私のモヤモヤを言葉にしてくれたことで、すっきりしました。

仕事が忙しかった日、同僚からのLINE

私はマスコミ業界で働いています。日によってはお昼休憩が取れないくらい忙しいことも。そんなある日のお昼頃、同僚の木村さん(仮名)からLINEが来ました。「あなたの好きなお弁当が安くなっているけど、買って行こうか?」

木村さんは昼食用のお弁当を買いに、近くのスーパーに行っているようでした。木村さんとは仕事上よく話す間柄ですが、普段から人の文句が多く、正直私はあまりいい印象を持っていません。ただ、この日は仕事が忙しく、お願いすることにしました。

買い出しの見返りを求める同僚

お弁当を買って戻ってきた木村さんにお金を渡しながらお礼を言いました。すると「じゃあさ、3時くらいにコンビニでアイスコーヒー買ってきてくれない? Mサイズでシロップ1個入れてね」と言う木村さん。

私は一瞬、思考が止まってしまいました。たしかに私もコンビニにコーヒーを買いに行くことはありますが、その日は忙しかったので、行くつもりは全くありませんでした。

私はモヤっとしつつ、「お弁当買ってきてもらったのにごめんなさい。今日忙しくて行けるかわからなくて……」とやんわり断りました。

「気が利かない」と愚痴

木村さんは「ふ〜ん、わかった」と言ってお昼を食べに行ったようでしたが、休憩の後、別の同僚と話をしている声が聞こえてきました。

「私きょうお弁当買ってきてあげたのに、私が反対にコーヒー頼んだら断られたんだけど。気が利かないわ」木村さんは明らかにこちらをチラチラ見ながら、私に聞こえるように言っています。

私のモヤモヤはさらに膨らんでいきました。

別の同僚からの指摘に心の中で拍手

するとその話を聞いていた同僚がサラッとひと言。「お弁当はついでに買ったんでしょ? コーヒーはついでじゃないじゃん」その言葉を聞いた瞬間、私自身も「たしかに」と納得してしまいました。

核心をついた言葉に「あ〜……まぁ……」と何も言えなくなった木村さん。私のモヤモヤを言葉にしてくれた同僚に、心の中で拍手を送りました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:小橋美月
マスコミ業界に16年勤務。業界で培った原稿執筆のスキルを活かし、ライター業へ。さまざまな職種、ライフスタイルの人への取材を通じた、「生きたエピソード」が強み。働く女性の葛藤や子育て、夫婦関係など、実体験に基づいたリアルな物語を届ける。