パパの職場に行ってみたい
息子が3歳になったある日、夫の職場を見てみたいと言い始めました。夫は普段、会社の話をあまりしないので、息子は夫がどこで何をしているのか気になったようです。
同僚の石田さんと今野さん
オフィスには2人の女性がいます。一人は石田さんといい、人のフォローを率先してするタイプではなく、「私だけ忙しいわ」が口癖の人です。のんびり残業する日があるかと思いきや、みんなが忙しくてもお構いなしに退社する日があるなど、かなりマイペースです。そして、すぐに息抜きと言ってオフィスで好きなものを食べたり飲んだりして自由に振る舞っています。
もう一人の今野さんは、言葉数は少ないけれど、真面目に仕事をこなす人です。電話が鳴れば誰よりも早く出て対応し、人のフォローをしても大袈裟にアピールすることはなく、淡々を業務を進めています。
2回目の訪問でつけた同僚へのあだ名
初めて息子を連れて職場へ行った時、業務の邪魔にならないように夫の働く様子を見せてもらい、2人の同僚女性とはそれぞれ同じくらいの会話をして帰りました。
後日、もう一度行かせてもらった時、息子は石田さんと今野さんにさっそくあだ名をつけて呼んでいたのです。石田さんは「ジュースのおばちゃん」、今野さんは「電話のおばちゃん」と。
子どもはよ〜く見ています
「どうしてそんな風に呼ぶの?」と石田さんが聞くと、「おばちゃん、たっくさんジュース持ってるでしょ?」と言います。今野さんには「電話のお当番なの? おばちゃんだけ電話に出てたよね」と。
息子は石田さんが机の下にたくさんジュースを置いて一人で飲んでいたことを見つけ、今野さんが誰よりも早く電話に出て対応しているのもわかったそう。大人がそんな指摘をしたことは一度もなかったのですが、子どもは実はよく見ています。そして、的を射た発言をするものです。
その後、子どもに見抜かれてしまった石田さんは、オフィスでの振る舞いを改めるようになったそうです。
【体験者:30代・主婦、回答時期:2022年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:ふくまる よしまる
保育士を経て、2児の育児をしながらライター業をスタート。これまでの職業経験から育児のテーマを得意とする。特に保育士時代の出来事や、視覚障害がある子どもの育児をする自身の経験、そして同世代のママたちの声をもとに、女性を元気づけるための発信を精力的におこなう。