女の子ママの特権
Sさんは、子どもに毎日ハイブランドのフリフリの服を着せ、「子どもを着飾れるのは女の子ママの特権! 毎日可愛い服を着れてうちの子は本当に幸せ者だわ」「今しか着れないこのブランドの服を選ぶのが良いに決まってる」とことあるごとにマウントを取ってきます。
重苦しい雰囲気を一掃
ただブランド服を着せていることを自慢したくて発言している様子ですが、何度も服の話をするので、居合わせたママ友たちは何も言い返すことができず、重苦しい雰囲気になってしまいます。
しかし、その日は違いました。いつもは言い返すことのないHさんの一言が、その場の雰囲気を一掃したのです。
「可愛い服が台無し」でも……
Hさんは天然キャラながら、本音をズバッと言っても、その場の雰囲気がパッと明るくなるような切り返しでいつも周りを笑わせてくれます。またHさんは男の子ママなので、服選びは動きやすさ重視。そのHさんが、少し神妙な顔をしながら話し始めました。
「可愛い服はいいよ? でも、足元見て。毛玉だらけのタイツに、それは初めからグレーですか? っていう上靴よ。それじゃ可愛い服も台無しよ〜」流石に言い過ぎでは? と周りも凍りつきましたが、Hさんは笑顔で続けます。
「でも、それがホッとするわ。全部完璧で子どもをキラキラにしてたら嫌やもん! 毛玉のタイツが可愛げあって好感持てるし! ええやん、それが現実やもん」「生活感ありありで、ママたちみんな頑張ってるよね〜」
現実は着飾ってなんていられない
Hさんの言葉に場は一気に和み、みんな深く頷きます。「上靴洗うの面倒よね。どうにかならないかな〜」と続けるHさん。そこに、Sさんが顔を赤くしながらも、タイツや上靴など、いつも子どもが汚してくる服の洗濯法を、面白おかしく話してくれたのです。
それ以降、Sさんもフリフリの服より扱いやすい服を着せるようになり、生活感を話題に笑い話をするようになったのでした。
【体験者:40代・主婦、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:ふくまる よしまる
保育士を経て、2児の育児をしながらライター業をスタート。これまでの職業経験から育児のテーマを得意とする。特に保育士時代の出来事や、視覚障害がある子どもの育児をする自身の経験、そして同世代のママたちの声をもとに、女性を元気づけるための発信を精力的におこなう。