「パパは疲れている」
夫は、週末になると決まって「体調不良」や「仕事で疲れている」と言い、家族の予定に消極的でした。子どもに「公園行こうよ!」「パパとショッピングモール行きたい!」と誘われても、「パパは疲れてるからいいや」「風邪気味だからね」とあっさり不参加を決め込みます。
日中は家で寝て過ごし、家事や育児にもほとんど関わらない状態でした。
夜だけ元気な謎の体調
ところが不思議なことに、土曜の夜になるとその“体調不良”はどこへやら。飲み会にはしっかり参加し、翌日の日曜になると再び「体調が悪い」と言って子どもとの約束をキャンセル。
昼間は寝て、夜はまた出かける――そんな生活を繰り返していました。子どもたちも徐々に「パパは遊んでくれない人」と認識し始めていましたが、本人には特に問題意識はなかったようです。
子どもの一言、義母の一撃
ある日、義実家で義母が何気なく「最近パパとママとどこにお出かけしたの?」と質問。すると子どもたちは、「パパ昼間はずっと寝てるだけで全然遊んでくれないよ」と正直に答え、さらに「でも夜の飲み会はちゃんと行ってるけど」と悪気のない追い打ち。
これには義母も「ちょっとあんた、どういうこと!?」とピシャリ。「子どもたちが誘ってくれるのなんて今だけよ。絶対後悔する」と、真剣な表情で伝えました。夫は言い返せなかったようでした。
少しずつ変わった週末
その日の帰り道、「ちょっと公園行こうか」と、夫のほうから子どもたちを誘う姿がありました。それ以降、劇的ではないものの、少しずつ休日の過ごし方に変化が見られるように。
完璧じゃなくても、「一緒に過ごそう」とする気持ちが見えるだけで、家の空気は変わるものです。子どもの無邪気な一言と義母のストレートな指摘が、夫の意識を少しだけ前向きに動かした出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2023年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:橘 りお
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。