人生には三度モテ期が訪れる――そんな言葉を耳にしたことがある人は多いでしょう。その回数の真偽は定かではありませんが、一度は聞いたことのあるフレーズです。果たしてこれは単なる迷信なのか、それとも……今回は私のお客様から聞いた、驚愕のエピソードをご紹介します。

来店アンケート

私は脱毛サロンに勤務しています。新規のお客様Hさんが初回来店された時のこと。問診票の「来店のきっかけ」の欄に「夫にすすめられて」と記入されています。

「優しい旦那様ですね」と声をかけると、Hさんは「最近急に優しくなってこわいくらいなんです。部長に昇進して金銭的に余裕ができたからなのか、エステをすすめてくれるようになったんです」と話してくれました。

まさかのモテ期?

施術中の会話では「エステのおかげなのか、人生初のモテ期が来たかもしれなくて」とHさん。詳しく聞くと、まるでドラマのような出会いが続いていたのです。

ハンカチを拾ってくれた年下イケメンがお茶に誘ってくる、本屋で声をかけてきたインテリ風の男性がバーに誘ってくる。他にもスーツ姿のメガネイケメンや、アイドルのような正統派イケメン、ワイルドな高身長イケメンなど、あらゆるタイプの男性が連絡先を尋ねたり、食事に誘ってきたと言います。

しかし、Hさんは警戒して一度もついて行くことはありませんでした。

似顔絵で発覚した真実

次の来店時、Hさんは「話したいことがあるの!」と施術開始直後に切り出しました。もしかしてイケメンとの恋が始まったのかも? とワクワクしながら傾聴します。

Hさんは美大卒。現在は趣味で老人ホームに似顔絵を描きに行っています。先日、老人ホームを訪問した時のこと。あるおばあ様からヘルパーさんとの2ショットを依頼され、なんとそのヘルパーが以前ナンパしてきた男性だったのです。

ところが彼は、ほんの数日前にしつこく連絡先を聞いてきた時と、Hさんが同じ髪型・メイクにもかかわらず、まったく気づかない様子。

違和感を覚えたHさんは帰宅後に似顔絵を写実的に描き直し、画像検索をすると、レンタル彼氏のサイトがヒット。サイトを開くと今まで声をかけてきたイケメンたちは全員、その所属スタッフだったことが判明しました。

夫への一言

そこでHさんは完全に気づいたのです。これは夫が仕掛けたハニートラップだということに……昇進後に浮気を始めた夫は、離婚騒動になった際に自分だけが悪者にならぬよう、Hさんにも不倫をさせて慰謝料を減らそうとしていたのでした。

その晩、Hさんが「レンタル彼氏って知ってる?」とサイトを見せると、夫は激しく動揺し「し、知らない」と一言。Hさんが浮気に気づいていると悟った夫は、その後すぐに不倫をやめたのです。

ハニートラップは大物政治家や有名芸能人に起こるスキャンダルだと思っていましたが、意外と身近に潜んでいるのかもしれません。「せっかくだしお茶くらい行っておけばよかった」と笑いながら語るHさんの姿は、夫よりも一枚も二枚も上手であることを物語っていました。

【体験者:50代・専業主婦、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。