夜中に重なる泣き声と怒号
夫は普段から言葉がきつく、家事育児は「女の仕事」と言い切るタイプ。そんな中、生後7か月の下の子の夜泣きが続いていたある夜。
授乳しても抱っこしても泣き止まず、必死にあやしていたところ、泣き声で目が覚めた夫が「うるさい! 早く寝かせろ!」と激怒。「2人目なのに夜泣き対応が下手すぎる」と責められ、何も言い返せず子どもと2人でリビングに移動して眠ることになりました。
翌朝も続く理不尽な仕打ち
翌朝、夫は何事もなかったかのように振る舞い、さらに追い打ちをかけてきます。本来は夫の担当であるはずの洗濯について、「昨日俺を起こした罰として、お前がたため」と意味不明な命令。理不尽さに呆れながらも、その場では従いました。
積み重なる小さな我慢がじわじわと心を削っていき、「私がいけないのか……?」と夫の発言に蝕まれていく気がします。
味方の存在が現実を変える
後日、この出来事を私の母と祖母に話したところ、返ってきたのは「ありえないでしょ!」という強い言葉。特に母親は激怒し、「夜泣きは母親の責任じゃない」「その言い方はおかしい」と断言。
さらにそのまま夫の前でも同じことをはっきり伝えてくれました。第三者、それも身内からの強い指摘に、夫は何も言い返せず黙り込みました。
「自分は間違っていない」という救い
それ以降、少なくとも夜泣きに対して文句を言われることはなくなりました。劇的に関係が改善したわけではないものの、「自分が悪いわけじゃなかった」と気づけたことは、私にとって大きな救いでした。
理不尽な状況にいると、いつの間にか自分を責めてしまいがちです。でも、外からの一言がその思い込みを壊してくれることもある。たったそれだけで、心は少し軽くなるのだと感じた出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2021年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:橘 りお
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。