苦手なママ友
私には3人の息子がおり、子供が同じ幼稚園のY美(30代)というママ友が苦手でした。Y美の娘はいつもかわいい服を着ており、ヘアアレンジも凝っていてオシャレ。
他のママ友にいつも娘の自慢をする一方で、「男の子は服のデザインが少なくてかわいそう」「男の子は乱暴だから育てるのが大変そうね」と私には嫌味を言ってくるのです。
女の子は休日も忙しいの
ある休日、買い物へ出かけると、道ばたでY美親子に遭遇。しっかりとオシャレをしたY美と娘。しかしY美の娘は明らかに疲れた顔をしています。Y美はそんな娘を横目に、私に話しかけてきました。
「今日は習い事をハシゴしているから忙しいの。女の子は習い事の選択肢が多くて困っちゃうわ」そして、いつものように言うのです。「男の子はそういう悩みもなくて楽でいいわね。今日も家で遊んでいるのかしら」
決めるのは本人だから
いつもは受け流していたのですが、今回は反論しました。「いつも習い事とか服のデザインとか、何かと男女で比較してくるけどさ。それらを選んで決めるのは子どもたち本人だから、私たち親があれこれ言うことじゃないよ」
さらにY美の娘へと問いかけます。「〇〇ちゃんは本当に好きなものを選んでる? 我慢していることはない?」
本当にやりたいのは……
するとY美の娘がポツポツと話し始めました。「本当はサッカーをやりたいんだけど、サッカーは男の子のスポーツだからってママがやらせてくれない」
さらにY美のほうを向いて話します。「お休みの日は公園でパパやママと遊びたいの。あとね、幼稚園で男の子と戦いごっこをするのが好きなんだ」娘から意外な本音を聞かされたY美は、とても驚いた様子でしばらく立ち尽くしていました。
その後、Y美の娘はカジュアルな服装で幼稚園に来るようになり、男の子と一緒にスポーツや戦いごっこをするように。そしてY美は娘の自慢をしなくなり、私とは、子育ての相談や世間話をする仲になりました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:伊村 えりか
薬剤師歴12年。就業を通じて多くの人生や、悩み、奇跡などに直面し、それらを伝えるべく執筆活動を開始。職場や同世代の女性との会話をもとに、医療現場の裏側から家族の「あるある」まで、多岐にわたるテーマで執筆を手がける。子育てサイトのアンバサダーを務め、身近な視点を活かしたコラムを執筆中。