何かと「実家では」が口癖の夫
「ここ、ホコリたまってない?」「今日のご飯、これだけ?」など共働きで毎日バタバタなのに、そんな一言を平気で口にする夫。さらに決まり文句のように続くのが、「俺の実家ではもっとちゃんとしてたよ」という比較でした。
家事に仕事にと余裕のない日々の中で「私だって、できる範囲でやってるのに……」そんなモヤモヤを抱えながらも、大きくぶつかることなくやり過ごしていました。
義父のひとこと
ある日、いつものように「俺の実家では〜」が始まった瞬間。それを横で聞いていた義父が「お前、それ本気で言ってるのか?」とピシャリ!
そして「母さんの家事が完璧だったのはな、理由があるんだよ」と――。
完璧だった理由の「裏側」
義父が語ったのは、意外な事実でした。実は義実家では、掃除や洗濯などの家事の一部を家事代行を利用し、日常的な負担を分散していたとのこと。それにより義母の時間と体力に余裕があったため、料理などを丁寧にこなせていたのです。
「俺はしっかり稼いで、母さんに余裕を持たせてたんだ」「お前の稼ぎで、〇〇ちゃんの家事の負担を外注できるのか?」「もしできないなら、母さんと同じ基準で比べるのは違うだろ」
そして、立ち尽くす夫へのとどめの一撃は、この言葉でした。「家事の労働時間を給与換算してみなさい!」
夫の変化
何も言い返せず黙り込む夫――。そしてその日を境に、「俺の実家では〜」という言葉は封印され、少しずつながら夫も手伝ってくれるようになりました。
見えている部分だけで比べてしまうと、どうしてもすれ違いは生まれるもの。だからこそ、お互いの背景や前提を知ることが、夫婦にとって大事なのかもしれません。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:島田歩実
元銀行員として、女性のキャリアやお金にまつわるあれこれを執筆中。アメリカへの留学経験もあり、そこで日本社会を外から観察できたこともライターとしての糧となる。現在はSNSなどを介してユーザーと繋がり、現代女性の声を収集中。