友人ゆかりさん(仮名)が、しつけに厳しいママ友の姿に、ある日思わぬ一面を見た体験です。“いい子”だと思っていた子どもたちの様子が、母親不在で一変します。見えている姿だけがすべてではないと感じさせられる出来事でした。

厳しくしつける派のママ友

ママ友・山内さん(仮名)は、さばさばした性格で子どもへのしつけも厳しいことで知られていました。ショッピングモールで大声で泣く子どもを見ると「あんなに騒いでて親はちゃんとしつけてないのかね〜」と平然と言うタイプ。

最初はきつい言い方だと感じつつも、「確かに一理あるかも」と思う部分もありました。

“いい子”という評価の基準

山内さん自身も息子さんが2人いるのですが、「うちは厳しくしてるから、わがまま言わないし、お菓子もねだらないよ」とよく話しており、子どもたちは“いい子”として周囲にも認識されていました。

実際、一緒に過ごしているとき、2人とも落ち着いていて、私も他のママ友たちもその印象を疑うことはありませんでした。

母親不在で見えた姿

ある日、山内さんとその息子2人、ほかのママ友たちでショッピングモールへ出かけました。山内さんがトイレで席を外した瞬間、子どもたちの様子が一変します。

「ねぇ、チョコレート買って! アイスも食べたい!」「ママいないうちに買ってくれればバレないから! お願い!」と必死に頼み込み、私だけでなく周囲のママ友にも順番にお願いして回りました。その姿は、普段語られていた“わがままを言わないいい子”とはまったく違うものでした。

子どもたちの見えない本音

母親がいる時といない時のあまりのギャップに、その場にいたママ友たちは思わず顔を見合わせます。結局誰も買い与えることはありませんでしたが、子どもたちはしばらく粘り続けていました。そしてその後、山内さんが戻ると何事もなかったかのように再びいつもの“いい子”に戻ったのでした。

バランスが難しいのでそれぞれの家庭の判断だとは思いますが、厳しくしつけることと、子どもが本当に納得しているかは別なのかもしれないと感じた体験でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Rio.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。