友人あゆみさん(仮名・30代女性)の、義母からの“おさがり”に思わぬ悩みを抱えていた体験です。
善意であることはわかっていても、断りづらさが積み重なっていきます。その空気を変えたのは、夫の一言でした。

止まらない“おさがり”の悩み

義母との関係自体は悪くないものの、あることで悩んでいました。義母は物を捨てるのが苦手なようで、「もったいないから」と自分の服やバッグを頻繁におさがりとして渡そうとしてきます。

一見ありがたい話ですが、サイズが合わなかったりデザインが古かったりと、正直使い道に困るものが多くありました。

断れないプレッシャー

傷つけないようやんわり断ると「せっかくなのに」「もったいないわね」と残念そうにされるため、次第に断ること自体がプレッシャーに。

特に困ったのが「貰ってもらえないならこのまま捨てることになるけどいいの?」という言い方でした。自分では決められない“捨てる責任”をこちらに委ねられているようで、罪悪感を刺激される感覚がありました。

繰り返される圧

ある日、冠婚葬祭用のフォーマルバッグを差し出され、「これ、いる?」と聞かれました。すでに自分のものを持っていたため、「私は大丈夫なので、よかったら義妹さんに」と返すと、「あの子はいらないって言ってるの」「貰ってくれないなら捨てることになるのよね」「結構高かったししっかりした作りなのに」と続けられます。

その言い方にまた同じ“静かな圧”を感じ、どう返すべきか言葉に詰まってしまいました。

夫の一言で変化

するとその場にいた夫が、「高いのにもったいないなら、自分で使うか売ればいいじゃん」「人にあげて断られたら“捨てることになる”って責任を押し付けるのは違うでしょ」ときっぱり言いました。

義母は第三者の意見で気づいたのか、それ以降おさがりを勧めてくることはなくなりました。はじめは善意からでも、受け取る側に選択の余地がない“押し付け”は、純粋なプレゼントではなく負担になるのだと感じた出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2022年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Rio.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。