何気ないひと言が、学校じゅうを巻き込む恋愛ニュースに。しかも今回の発端は、まさかの“誤解”から生まれたものでした。噂話って、こうして育っていくんだな……と妙に納得した、筆者の実体験です。

突然始まった“学校公認カップル説”

子ども同士が同じ小学校に通うママ友たちとの会話から、ちょっとした騒動が起きました。その学校は、20代の体育の男性教師と若い女性の事務員さん以外、先生たちはほとんど30代以上。

そんな中、恋愛話や先生たちの噂話が大好きなママ友のひとりが、ある日「体育の先生と事務のお姉さんが付き合い始めたらしいわよ!」と話し始めたのです。

なぜか一気に祝福ムード

すると保護者たちは「えー! やっぱり!」「時間の問題だと思ってた!」と一気に盛り上がり、なぜかその場が祝福ムードに。その話は子どもたちの耳にも入り、「先生たち付き合ってるんだって!」と校内でもちょっとした話題になっていきました。

気づけば子どもたちが事務員さん本人に「おめでとうございまーす!」「体育の先生と付き合ってるんでしょ?」と声をかけに行くようになっていたのです。

本人だけが知らない恋愛報道

事務員さんは毎回「えっ? 何のこと?」と困惑していました。けれど周囲は「照れてるだけでしょ」「仕事中だからはぐらかしてるんだよ」と、なぜか都合よく解釈。誰ひとり、「いや本当に違うのでは?」とは疑いませんでした。

そして1か月ほどしてようやく真相が判明。なんと、体育教師が付き合い始めた相手は学校の「事務のお姉さん」ではなく、プライベートで通っている「ジムのお姉さん」だったのです。

“事務”と“ジム”で大騒動

すべての始まりは“事務”と“ジム”の勘違い。まったく関係のない学校の事務員さんが、校内公認の彼女ポジションにされていたわけです。

悪気があったわけではないにしても、「たぶんそうらしい」が「やっぱりそうなんだって」に変わり、いつの間にか事実のように広がっていくのが噂話の怖いところだと実感しました。突然まったく身に覚えのない熱愛報道を浴びた事務員さんには、心からおつかれさまでしたを伝えたいです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Rio.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。