自分が車で走り出そうとした時、知人に「同じ行先だから乗せて」と声をかけられたら、断る方は少ないのではないでしょうか。しかし、毎日、タイミングを見計らったように相乗りを強要されたとしたら……今回は、私のお客様の体験談をご紹介します。

待ち伏せる住人K

私は郊外のマンションに暮らしており、同じ住人にKという50代の女性がいます。Kは毎日のように私が車で外出するタイミングを見計らっては「駅まで送って」「スーパーまで乗せて」と声をかけてくるのです。強く断ることもできず、私は毎回しぶしぶ相乗りを承諾していました。

小児科へも相乗り

ある日、いつものように「どこ行くの?」と聞かれたので「小児科で息子の予防接種を打ってから大型スーパーに行きます」と答えました。

すると「行先同じだから乗せて!」とK。小児科に用事? お孫さんでもいるのかな? それとも小児科横の薬局に行くのかな? と不思議に思いつつ、予約時間が迫っていたため断るのも面倒で車に乗せて出発しました。

小児科に着くと、私は急いで院内へ。接種後は副反応を確認するため45分待機する決まりがあり、私は待合室で息子と静かに過ごしていました。

理不尽な怒鳴り声

すると外から怒鳴り声が。窓からのぞくとKが「早く出てこい!」とまくし立てていたのです。何事かと駐車場に行くと「早くスーパーに行きたいのに、注射するだけで何分待たせるんだ」と不満をぶつけられました。

私が待機の必要性を伝えると「そんな話は聞いていない」と反論。さらに「アンタのせいでタイムセールに間に合わなかった! 時間も金も無駄にした!」と激怒しました。

騒ぎを聞きつけた看護師と院長が駐車場に駆けつけてくれたので、私は事情を説明。すると院長は「副反応は命に関わる場合もある。理解せずに騒ぐなら警察を呼びます」と厳しく告げました。

予防接種の効果

院長の言葉にKは一瞬ひるみ、そして「大袈裟ね!」と吐き捨てて去っていったのです。それ以降、Kが私に相乗りを強要することはなくなり、他の住民も毅然と断るようになったことで、次第に大人しくなっていきました。

予防接種のおかげで、病気だけでなく、迷惑な住民からも距離を置けるようになったのです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。