同居の気遣いと、ヘトヘトの夕食作り
義両親と同居している我が家には、キッチンが一つしかありません。そのため、朝と昼は義母と使うタイミングが被らないよう、私は火を使わずにレトルト食品などで簡単に済ませるように気を使っていました。
一方で、夜は「おかずの品数が少ない」と文句を言う義父のために、私が毎日ヘトヘトになりながら家族全員分の夕食を一生懸命作っています。気苦労は絶えませんが、同居だから仕方ないと自分に言い聞かせて毎日頑張っていました。
「ママのところに行け」冷たすぎる義母の態度
ある休日のお昼のことです。義両親がリビングで自分たちの昼食を食べているところへ、3歳の息子が「ばあば、おなかすいた〜」と何度も様子を見に行きました。
しかし義母は「一緒に食べる?」の一言もなく、「ママのところに行っておなかすいたって言っておいで!」と息子を冷たく追い払ったのです。夜は私に作らせておいて、目の前にいる孫に一口もご飯を分けようとしないその態度に、私は激しい怒りと不満を覚えました。
親戚の集まりで良き祖母をアピール
そんなモヤモヤを抱えたまま、お盆の時期になり、我が家に親戚が大勢集まりました。義母は親戚たちの手前、普段とは打って変わって「良きおばあちゃん」をアピールし始めました。
親戚が見ている前で、義母は息子に「〇〇ちゃん、ばあばの美味しいお菓子食べる〜?」と猫撫で声で話しかけたのです。私が黙って見ていると、息子は大きな声でこう言い放ちました。
3歳児の嘘のない言葉が響き渡る
「ううん! ばあば、いつも自分だけ食べて『ママのところ行け』って言うじゃん!」息子の無邪気で忖度しない暴露に、親戚たちは「えっ、同居で夜ご飯作ってもらってるのに孫にそんな意地悪してるの……?」とドン引きして静まり返りました。
義母は恥ずかしさで顔を真っ赤にして完全にフリーズ。子どもの嘘のない言葉による見事な公開処刑に、それまでの私の不満は一気に吹き飛びました。
【体験者:30代・主婦、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:北山 奈緒
企業で経理・総務として勤務。育休をきっかけに、女性のライフステージと社会生活のバランスに興味関心を持ち、ライター活動を開始。スポーツ、育児、ライフスタイルが得意テーマ