フルタイムで働きながら、育児に奮闘中の私の友人・真奈さん(仮名)。多忙な夫は帰宅が遅く、平日の育児は全て真奈さんが担当しているそうです。しかも、夫は休日になると1人だけ昼まで寝ていて……モヤモヤを抱えていた真奈さんですが、息子の予想外の一言が状況をガラッと変えてくれました。

週末の小さなモヤモヤ

私はフルタイムで働きながら、5歳の息子を育てています。平日は保育園のお迎えから夕食、お風呂、寝かしつけまで、育児のほとんどを私が担当していました。夫も同じく働いていますが、帰宅が夜遅くなるので、平日は息子とゆっくり過ごす時間がほとんどありません。

そして休日になると、夫は特に声をかけない限り昼近くまで寝ています。私は内心、少しモヤモヤしていました。(私もフルタイムで働いてるし、平日は全部ひとりで回してるのに……疲れてるのはお互い様じゃない?)

本当は私も少しゆっくりしたい。そして夫には平日一緒に過ごせない分、息子との時間を大切にしてほしいという気持ちもありました。

いつも通りの朝のはずが

ある休日の朝のことです。その日は少し遠くの大きな公園へ行く予定で、私は朝ごはんを食べながら息子と一緒に出かける準備をしていました。

すると寝室のほうから足音が聞こえ、珍しく夫が起きてきて、眠そうな顔でリビングに入ってきたのです。いつもならまだ寝ている時間だったので、私は少し驚きながらその様子を見ていました。

予想外の息子の一言

その瞬間、息子が目を丸くして夫のほうを見て、こう言いました。「え!? パパ、まだ寝る時間だよ!」「起きるの早いよ?」夫はきょとんとした顔になりました。どうやら息子の中では、『パパは休日は昼まで寝るもの』という認識がすっかり当たり前になっていたようなのです。

その言葉を聞いた私は思わず苦笑いし、夫も同じように私のほうを見て、なんとも言えない表情で目を合わせました。子どもは大人の生活をよく見ているのだと、そのとき改めて感じました。

少しずつ変わった家族の週末

それからというもの、夫は少しずつ週末も早く起きるようになりました。最初は眠そうにしている日もありましたが、それでも以前のように昼まで寝ることは減っています。「今日はどこ行く?」と夫から声をかけてくれる日もあり、3人で一緒に出かける時間が自然と増えたのです。

あのときの息子の何気ない一言が、私たち夫婦にとってひとつのきっかけになったのだと思います。家族の週末の過ごし方を、少しだけ変えてくれた出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。