毎日生活していると、どうしても部屋は散らかってしまうもの。整理整頓が苦手な方も多いと思いますが、中には整理整頓が大好き、むしろ趣味、というタイプの方もいるようです。そんな友人の家に突然お邪魔してみたら……今回は、私のお客様から聞いたエピソードをご紹介します。
綺麗好きな友人
私には学生時代からの友人Kがいます。彼女は整理収納アドバイザー2級の資格を持ち、昔から整理整頓が得意でした。私が一人暮らしを始めた頃、遊びに来るたびに掃除をしてくれるほどで、今でも時折我が家を訪れては片付けをしてくれます。
もちろん、彼女の家は突然訪ねても常に整っていて、生活の美しさを保つ姿勢に感心していました。
当然の訪問
ある日、仕事の研修があり、場所はKの家の最寄り駅。急遽「夕方お邪魔してもいい?」と尋ねると、快く「もちろん!」と返事をしてくれたK。
新居を建てて以来、初めての訪問に胸を躍らせながら玄関を開けると、そこには意外にも散らかった部屋が広がっていました。数カ月前に第二子を出産したばかりの彼女ですから、さすがのKでも片付けが追いつかないのだろうと私は思ったのです。
散らかった部屋の理由
私の表情を察したKは「家、散らかってるように見える?」と問いかけてきました。私は「そうだね、でもホコリが全然なくてさすがだなと思ったよ」と返答。
すると彼女は「ホコリかあ! 盲点だった!」と笑いました。理由を尋ねると、義母から「綺麗すぎてつまらない。せっかく手伝いに来たのに」と言われたことがあったのだとか。
それ以来、義母が訪れる前日には、わざと部屋を散らかすようにしていたのです。ただし毎日の掃除は欠かさないため、ホコリや汚れは一切感じられません。
変わらない真面目さ
「今からピザ宅配してさ、食べ散らかしっぱなしにするのは?」という私のズボラな提案に「食べ残しは虫が来るから絶対に無理!」と笑いながらも、義母のために散らかす努力を続けるK。
義母が掃除や片づけをしても結局は自分でやり直すことになる。それを分かっていても、孫に会いたい、部屋を片してあげたい、という義母の気持ちを尊重しているのです。
必死に散らかすという不思議な行動の裏には、学生時代から変わらない彼女の真面目さと優しさがありました。私はその姿に改めて、Kらしい人柄を感じたのです。
そしてKの真面目さ、綺麗好きなところを見習い、今年こそ“急な訪問にも動じない、常に綺麗な家づくり”を実現したいと思っています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。