夫の「会話泥棒」
私の旦那には、いわゆる「会話泥棒」と呼ばれる癖がありました。私が話している途中でもお構いなしに別の話を始めたり、いつの間にか自分の話題にすり替えてしまったりするのです。
ただ、結婚当初からそうだったわけではありません。十数年の結婚生活を経て、ここ最近になって目立つようになった癖でした。何度も「最後まで話を聞いてほしい」と伝えてきたものの、本人は無意識のようで、なかなか直りません。
積み重なる小さな落ち込み
同じことが何度も続くうちに、私の心には少しずつモヤモヤが積もっていきました。「私の話ってそんなにつまらないのかな……」「もしかして、私と話したくないのかな……」そんなふうに考えてしまうこともありました。
そんなある日、私が「今日ママ友とご飯に行ってね、こんなことがあって……」と話し始めたときのこと。旦那がスマホを見ながら突然、「おっ、これ安くなってるやん!」と。いつものように話を遮られてしまいました。
娘の鋭すぎる一言
「またか……」と、私が言葉を飲み込んだそのときです。隣にいた中学生の娘が、父親に向かってこう言いました。「パパ、人の話聞けないのなんで? 老化?」あまりにも辛辣でストレートな一言に、旦那は思わずフリーズ。
ちなみに旦那は、普段から筋トレをしたり髪型を気にしたりと、若々しくいることをとても意識しているタイプでした。そのため「老化?」という言葉は、かなり胸に刺さったようです。「え……いや……あの……そんなつもりは……」と、珍しく言葉に詰まっていました。
娘の一言で変わったこと
それ以来、旦那は会話の途中で遮らないよう、意識している様子が見られるようになりました。完全にゼロになったわけではないものの、「あ、今ちゃんと聞いてくれているな」と感じる場面が増えてきたのです。
私が何度伝えてもなかなか変わらなかった旦那ですが、思わぬ“援護射撃”のおかげで、私の気持ちも少しスッキリした出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。