長すぎる会議に、つい送ってしまった愚痴チャット。まさかの送信先ミスで上司本人も即既読……! 凍りついた空気の先に、意外な展開が待っていました。今回は私の友人の、職場でのヒヤッとエピソードをご紹介します。

終わらない武勇伝タイム

私の部署の上司は悪い人ではありませんが、とにかく会議が長くなるのが唯一の悩みでした。「昔はな……」と武勇伝や古き良き時代の話が始まり、予定では1時間で終わるはずの会議が毎回2時間コースに。

みんな強制的に他の業務も後ろ倒しになるため、内心ぐったりしていました。

まさかの誤爆

ある日、また長引く会議の最中、私は同僚にこっそり社内チャットを送りました。「いつもの武勇伝タイム……このあと急いで作らなきゃいけない資料あるのにつらい!」と軽い愚痴のつもりでした。

ところが送信直後に嫌な予感。送り先は営業メンバー全員のグループチャットで、そこにはもちろん上司の名前も。しかも即既読になりました。

数秒後、「……これ、私宛てかな?」と返信が届き、血の気が引いたのは言うまでもありません。

意外な上司の反応

会議後、私は覚悟を決めて謝罪に向かいました。しかし上司は怒るどころか苦笑いしながら、「自分でもちょっと長いかなとは思ってたんだよね。みんなの他の予定もあるのに申し訳ないことをしていたな」とぽつり。

そして翌日の朝礼では上司自ら「昨日ちょっとした気づきがありまして」と切り出し、「会議は今後、きちんと1時間以内に終わらせます」と宣言。部署内にはどよめきと共に小さな拍手が起きました。

うっかりが生んだ風通し

それ以降、会議は本当に短くなり、武勇伝が披露される場合もコンパクトに。長くなりそうになると「早く切り上げないとまた若手からチャットが来ますよ!」と冗談で言い合えるようになり、社員同士の空気も軽くなりました。

心臓が飛び出るほどヒヤッとした出来事でしたが、あの誤爆送信が一番効いたのかもしれません。結果的に職場の風通しを少し良くした一件でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2020年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Rio.K
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。