週末が近づくたびに届くLINE
息子の友達のママと、最近仲良くなり始めました。子ども同士はとても仲が良く、園でもよく一緒に遊んでいます。私もそのママも働いているので、平日はそれぞれ忙しい日々です。
ある日から、週末が近づくと決まってLINEが届くようになりました。「今週、土日どっちか空いてる?」というシンプルな一文です。予定があると答えれば、それ以上は何もありません。でも「空いている」と答えた週は、そこからいつも同じ流れが始まっていました。
「今日お泊まりしたい!!」
土曜日の朝、ママと子ども2人で我が家に遊びに来ます。昼ごはんを挟み、夕方まで一緒に過ごします。そして帰る時間が近づくと、決まってその子が声を上げます。「今日お泊まりしたい!!」と。そのタイミングでママが少し困ったような顔をして、私を見ます。「……いいですか?」と。
事前にお泊まりの約束をしているわけではありません。でも毎回同じ流れなので、子どもは期待に満ちた目でこちらを見ています。断れば、私が悪者のような空気になりそうなのです。
1人でも、毎週は正直きつい
私の家には3人子どもがいます。相手の家には2人。泊まりたいと言っているのは5歳の子1人だけですが、それでもよその子を預かるとなると準備や気遣いは想像以上です。最初は「たまたまかな」と思っていました。でもそれが毎週のように続きました。
こちらからお泊まりを提案したことは一度もありません。それでも、週末が来るたびに同じパターンが繰り返される。悪気がないのは分かっています。子どもの気持ちを大切にしているだけなのかもしれません。だからこそ、はっきり断れず、モヤモヤが積み重なっていきました。
距離感を守るために決めたこと
ある週末、私は初めて自分の中で線を引くことにしました。「今週は家族の予定があるから、急なお泊まりは難しいんだ」と、事前に伝えることにしたのです。さらに、「お泊まりは月に1回くらいなら計画してできるよ」と、回数を具体的に示しました。
子どもの前で流れに任せるのではなく、事前にルールを決める。そうすることで、少し気持ちが軽くなりました。仲良くしたい気持ちは変わりません。でも、無理を続けて関係が壊れるほうが怖い。だから私は、これからは“優しさの中に線を引く”ことを大切にしようと決めました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:北山 奈緒
企業で経理・総務として勤務。育休をきっかけに、女性のライフステージと社会生活のバランスに興味関心を持ち、ライター活動を開始。スポーツ、育児、ライフスタイルが得意テーマ。