私の友人・由美さん(仮名)は、娘とよく行く公園で仲良くなったママ友がいるそうです。ある日、「最近イヤイヤ期が大変で……」と愚痴をこぼしたママ友。役に立ちたい一心であれこれアドバイスをしていましたが、その後予想外の『打ち明け話』で由美さんは大慌て……!?
公園での育児トーク
私には3歳の娘がいます。近所の公園でよく顔を合わせる沙也さん(仮名)とは、年齢も近く、会えば自然と立ち話をする仲でした。沙也さんの息子は娘より1歳下で、遊具の順番待ちや砂場遊びの間に育児の話をすることも増えていきました。
そんなある日、沙也さんが「最近イヤイヤがひどくて……ごはんも全然食べなくて」とポツリ。私はその言葉を聞いた瞬間、つい身を乗り出してしまいました。
つい出てしまった『アドバイス』
「うちもその頃そうだったよ!」「ごはんは一口でも食べたらOKにしてた!」「イヤイヤのときは、選ばせると少し落ち着いたかな〜」
役に立ちたい気持ちで、次々と自分の経験を話していました。娘が同じ時期にどうだったか、何が上手くいったかを思い出しながら、私は少し得意げだったかもしれません。
予想外の真実が判明
そんなやりとりを何度か重ねたある日、沙也さんが少し言いづらそうに「実はね……私、小学生の子もいるんだ」と打ち明けてきたのです。
その言葉を聞いた瞬間、私は固まりました。(え、じゃあ私、今まで先輩に向かって語ってた……!?)と、頭の中が真っ白になり、顔が熱くなるのが分かりました。
慌てて「ごめんね、今までなんか偉そうだったよね……!」と伝えると、沙也さんは笑って「全然! 上の子育ててたときと、今って結構違うこと多いし」「正直、私も忘れちゃってるから、いろいろ教えてもらえると助かる〜!」と返してくれました。
『連れている子=育児歴』と勘違い
その日家に帰ってから、私は自分の思い込みに気づきました。一緒にいる子の年齢だけを見て、勝手に『同じくらいの育児歴』と決めつけていたのです。
まさか大先輩ママに張り切ってアドバイスしていたとは思わず、今も思い出すたびに恥ずかしくなります。それでも、沙也さんがあのとき笑って受け止めてくれたことに救われました。
育児の話は身近な分、つい自分の経験を基準にしてしまいがちです。あのときの自分の勢いを少し反省し、誰かと話すときは、相手の状況を勝手に想像で決めつけないように気をつけています。
【体験者:30代・専業主婦、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。