トイレ休憩・コンビニ立ち寄り・ストレッチタイム。仕事中にちょっとした休憩をはさむことは、誰にでもあることです。しかし、その「休憩」が度を越していたら? 今回は、知人の働く会社で実際に起きたエピソードを紹介します。

時間の使い方が自由な仕事

私は小売関係の会社で働いています。業務上、車でいろんな店舗に足を運ぶので、比較的時間の融通が利きやすい仕事です。しかし、その融通の利きやすさを利用して、同僚の松木さん(仮名・30代男性)は、ちょっと困った行動をしていました。

松木さんには、地元の野球クラブに入っている小学生のお子さんがいます。日曜日は基本的に出勤の彼は、どうやら「休憩」と称して、仕事の合間に練習や試合風景を見に行っているようなのです。

休む権利を使わない

私の会社は1時間単位で有休が取れます。しかし松木さんは「申請が面倒くさい」「有休を減らすのがもったいない」という理由で使おうとはしません。周囲がやんわりと注意をしてみても、笑って受け流すだけ。

まったく聞く耳を持たないので、いつの間にか彼に注意をする人は誰もいなくなってしまいました。

最悪な形でバレる

しかし、そんな日々は長く続きませんでした。無断での中抜けが、会社にバレてしまったのです。しかもそのきっかけは、よりにもよって松木さん直属の上司。仕事の合間に子どもの練習試合を見に行った松木さんは、相手チームの保護者として参加していた上司と、ばったり鉢合わせてしまったそうです。

「今日は出勤のはずなのに、どうしてここにいるんだ」上司にそう問い詰められた松木さんは、ごまかせるはずもなく、サボりの実態を全て白状することに。最終的に、始末書と減給処分が決まり、会社の張り紙で全社員に晒されることになってしまいました……。

サボりの代償

それ以来、松木さんは上層部から「要注意人物」として扱われ、本人はとても肩身が狭そうです。

最初から正しい手順で休んでいれば、誰にも咎められることはなかったはずなのに。「ちょっとくらい大丈夫だろう」と高をくくっていた松木さん。小さな油断で失った信頼は、あまりにも大きな代償でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:S.Takechi
調剤薬局に10年以上勤務。また小売業での接客職も経験。それらを通じて、多くの人の喜怒哀楽に触れ、そのコラム執筆からライター活動をスタート。現在は、様々な市井の人にインタビューし、情報を収集。リアルな実体験をもとにしたコラムを執筆中。