認知症が進み、一人暮らしが難しく……
私の祖母は祖父が亡くなった後、誰とも会話しない日が増えたせいか、少しずつ認知症の症状も見え始めました。
「仕事があるから、毎日は来られない」「でも、一人暮らしは心配だよね」そう親戚同士で話し合った結果、おばあちゃんは老人ホームに入所することに。これで少し安心できると思ったのですが……。
入所後、おばあちゃんの認知症はさらに進んでいきました。名前を呼んでも、思い出話をしても、キョトンとした顔で見返される日々。ついには私のことさえ分からなくなってしまいました。
占い師からのお告げ
そんなとき、予約がなかなか取れない人気占い師に会う機会がありました。「あー、占ってもらってよかった」と、席を立とうとしたときでした。「待ってください」と引き止められ、「最後に、守護霊からメッセージが降りてきました」と。
そして告げられたメッセージは、「時期が来たので、おばあちゃんの守護霊をあなたにスライドさせたい」でした。正直、「守護霊をスライド?」と半信半疑でしたが、言われるがまま処置を受け、その場を後にしました。
突然の意味深な電話
数日後、老人ホームから電話があり出てみると、なんと相手はおばあちゃん本人! いつもは私を認識できないのに、そのときだけはハッキリと記憶が戻っていたのです。
「あ、〇〇ちゃん? おばあちゃんだけど。心配しないで大丈夫よ、あの話は聞いたからね」と意味深な言葉を残し、電話は切れました。
そしてその数ヶ月後、眠るようにおばあちゃんは天国へ旅立ったのです。
忘れられない「あの言葉」
占い師から告げられた「時期が来たので、守護霊をスライドさせる」という言葉。そして、おばあちゃんが口にした「あの話は聞いたからね」という意味深な一言。今でも不思議な出来事だったなと思います。
でも、もし本当に大好きなおばあちゃんの守護霊が私のもとに来てくれたのだとしたら――。そう考えると、今もどこかで見守ってくれてるようでちょっぴり嬉しいです。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2023年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:島田歩実
元銀行員として、女性のキャリアやお金にまつわるあれこれを執筆中。アメリカへの留学経験もあり、そこで日本社会を外から観察できたこともライターとしての糧となる。現在はSNSなどを介してユーザーと繋がり、現代女性の声を収集中。