寒い季節に食べたくなる鍋料理は、調理や後片づけも簡単な主婦の味方です。しかし、作る側の私は助かっていても、夫はどこか不満げでした。そんな夫ですが、“ある出来事”をきっかけに鍋を喜ぶようになったのです。その出来事とは一体……?

冬の夕飯は鍋一択

結婚して間もないころのお話です。当時子どもはおらず、夫と2人で暮らしていました。お互いにフルタイムの共働きですが、夫は料理が苦手なため、日々の夕飯作りは私の担当です。仕事で疲れて帰ってきてからの食事作りは、正直いって大変でした。

そこで、冬の夕飯メニューは鍋中心に。鍋なら、基本的には材料を切って煮るだけ。手間も洗い物も少なくて済みます。今日は水炊き、明日はカレー鍋、などとバリエーションを工夫しながら週4日くらい作っていました。

夫の不満

しかし、鍋ばかりが続く夕飯を、夫は快く思っていませんでした。彼は「えっ、今日も鍋なの?」と思わず口にします。それ以上の文句は言わずとも、顔は明らかに不満げでした。

味や材料を変えても鍋は鍋。2人で温かい鍋を囲みながら、流れるのは冷たい空気。(手抜きだと思われちゃったかな……)名案だと思っていた私の気持ちは、するするとしぼんでいきました。

夫の思いがけない変化

その一方で、しばらくしてから夫の体調に変化が出始めたのです。まず、夕飯を鍋に変えただけで体重が1kg減りました。野菜の摂取量が増え、自然とヘルシーな食生活になっていたようです。

これに気を良くした夫は、休みの日は運動もするように。食生活を見直し、ほどよく身体を動かす生活を3か月続けたところ、ぽっちゃり気味だった夫は健康的で引き締まったスタイルを手に入れました。

鍋が生んだ夫婦の笑顔

この一件をきっかけに、夫は鍋大好き人間に。自分でレシピを見つけては、「これ食べたい!」とリクエストするほどです。さすがに頻度は少ないですが、今では夏に鍋を食べることも。

私も調理が楽でにっこり、夫も健康的になってにっこり。お互いにとって嬉しい夕飯の時間になっています。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:S.Takechi
調剤薬局に10年以上勤務。また小売業での接客職も経験。それらを通じて、多くの人の喜怒哀楽に触れ、そのコラム執筆からライター活動をスタート。現在は、様々な市井の人にインタビューし、情報を収集。リアルな実体験をもとにしたコラムを執筆中。