コロナ後遺症で約6ヶ月間ほぼ寝たきりに……
今から約1年前。コロナ後遺症で体調を大きく崩し、強い倦怠感に襲われ、ほとんどベッドから動けない日々が続きました。家事も育児も思うようにできず、夫に仕事も家庭も丸ごと背負わせる形に……。
「戻れるなら、また太陽の下を歩きたい」「このままずっとベットから天井を見つめるだけの人生なんて……」「もうこんな人生なら、いっそ……」今まで経験したことないような体調不良と強い倦怠感から、メンタルもどんどん悪化していきました。
「もう限界だ。離婚してほしい」
家事に育児に仕事にと、一気に全部ひとりで背負うことになった夫がどんどん疲弊していくのは目に見えて伝わっていました。そんな状況のある日、夫の不満がついに限界に到達し、夫婦喧嘩に――。「正直、もう無理だ。離婚してほしい」今こそ支え合うべきタイミングで突きつけられたその言葉に、私は深く傷つきました。
と同時に、弱っている私に「離婚」という選択肢を出してきた夫をもう信じることはできない、とも感じました。治療に専念する一方で、私は静かに離婚の準備を進めることに――。
後遺症外来の効果が!
やがて少しずつ、後遺症外来の効果が出始め、以前の生活を取り戻せるまでになった頃。「あのときは追い詰められていたんだ。離婚は考え直してほしい。ごめん」と夫が頭を下げてきたのです。
「子どもはまだ小さい。やり直すべきなのか……私が我慢すれば丸くおさまるのか……」「でも、人生で一番苦しい瞬間に感じた不信感は……簡単には消えない!」「一体何がベストなの?」離婚すべきか、思いとどまるべきか悩む日々でした。
「悩まないで」天国からのメッセージ
ある日の午後、リビングでハーブティーを飲みながら、ぼんやりひとりで空を眺めていたときのこと。ふいに、懐かしい声が聞こえたのです。「〇〇ちゃん、悩まないで。それでいいんだよ」それは間違いなく、亡くなった大好きなおじいちゃんの声でした一一。
見えなくても、今もどこかで見守ってくれている。そう思えた瞬間、私は自分の気持ちに正直に生きることを選びました。その後、弁護士を立てて離婚は成立。
生前、おじいちゃんはいつも「どんなときでも見守っているよ」と言ってくれていました。きっと今も、空の向こうから、変わらず私を見ている。そう信じられることが、私の心の支えになっています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2023年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:島田歩実
元銀行員として、女性のキャリアやお金にまつわるあれこれを執筆中。アメリカへの留学経験もあり、そこで日本社会を外から観察できたこともライターとしての糧となる。現在はSNSなどを介してユーザーと繋がり、現代女性の声を収集中。