幼稚園の送迎でママ友と立ち話をすることが多いという、私の知人・文香さん(仮名)。よく質問をしてくるママがいて、文香さんはなんでも正直に答えていたそうですが、なんと陰では「マウントを取っている」と言われていました。そんな状況が一変した『何気ない一言』とは……?

よく質問をしてくるママ友

私は子どもが通う幼稚園で、沙希さん(仮名)というママと知り合いました。顔を合わせれば世間話をする関係で、送迎の時間や行事のあとに立ち話をすることはよくありました。沙希さんは、そういう場面でよく質問をしてくる人でした。

ある日、「出身大学ってどこ?」と聞かれ、私は「K大学だよ〜」と、特に深く考えずに答えました。また別の日には、「今どこに住んでるの? マンション?」と聞かれ、「最近A町あたりに一軒家を建てたよ」と、そのまま事実を話していました。そのときは、会話も自然に終わり、何か問題があるとは思っていませんでした。

聞かれたことに答えたつもりが……?

ところが、それからしばらく経ったある日。別のママから小声で、「文香さんが学歴とか家のことでマウント取ってるって、沙希さんが言ってたよ」と耳打ちされました。

あまりに突然で、私は思わず唖然としました。もちろん自慢やマウントのつもりは一切ありません。自分から学歴や家の話題を振ったわけではなく、ただ聞かれたことに答えただけ、という感覚です。
(質問されたことに答えただけで、マウント扱いされるの……?)と、戸惑いとモヤモヤが一気に募りました。

立ち話の中で起きた、空気が変わる瞬間

別の日、他のママ友も交えて数人で立ち話をしていたときのことです。そのときも、沙希さんが私に向かって「旦那さん、どんなお仕事してるの?」と質問をしてきました。

(またマウントって言われたらどうしよう……)と私が言葉に詰まっていると、一緒にいた別のママが悪気のない笑顔で、「沙希さんって、そういう質問ほんと好きだよね〜!(笑)」と一言。沙希さんは「あ、いや……」と口ごもり、そのまま黙ってしまいました。

私なりの程よい距離感

後から聞くと、沙希さんは私だけでなく、他の人にも同じような質問を繰り返していたようです。それ以来、沙希さんからプライベートを深掘りする質問をされることは明らかに減りました。私自身も「全部に真っ直ぐ答える必要はなかったな」と思えるようになり、少し肩の力が抜けました。

ママ友になったとはいえ、なんでも遠慮なしに聞いていいわけではありません。程よい距離感を保つことや、プライベートに踏み込みすぎないことは大切だと、改めて実感した出来事でした。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。