人を見た目で判断してはいけない。と頭では分かっていても、ついしてしまうのも事実。あなたは奇抜な外見の人に出会った時、どんな行動をとるでしょうか。今回ご紹介するのは、脱毛サロンに勤務する私のお客様の実体験です。

奇抜なママ友

私には、幼稚園で知り合ったママ友Aがいます。初めて見たとき、彼女の髪はピンクや水色に染められ、洋服も蛍光色ばかり。正直に言えば「ちょっと関わりづらいかも」と身構えてしまったのを覚えています。

しかし、子ども同士がすぐに仲良くなり、自然と毎日会話するように。実際に話してみると、Aは驚くほど気さくで心優しく、私の警戒心はすぐに消えていきました。

久々の再開

仲良くなるにつれ、私は「見た目で損しているよなあ」と感じることもありましたが、外見について触れるのは余計なお世話だと思い、あえて話題にしませんでした。そんな関係が続いていたある日、私が引っ越すことになり、Aとは自然と疎遠に。

数年後、久しぶりに再会したAは、以前とはまるで別人のようにシンプルな服装へと変わっていました。驚きつつ「そういう恰好も似合うね」と伝えると、Aは「本当はずっとこういう格好がしたかった」と打ち明けてくれたのです。

隠された思い

実は、あの奇抜なファッションは義母の強い願いだったと教えてくれました。昔、義姉が見知らぬ男性にストーカー被害を受けた際、金髪で派手な服装に変えたところ相手が退いた、という経験から、義母は「Aが怖い目に遭わないように」と心から心配し、奇抜な外見を懇願したとのこと。

決して嫁いびりなどではなく、むしろ深い愛情からの助言だったと語るA。義母が亡くなった後、Aは悩んだ末に本来のシンプルなスタイルへ戻したのでした。

本質は変わらない

さらに数年が経ち、再びAと会うことに。すると、彼女はまた以前のような鮮やかなファッションに戻っていたのです。「しばらくシンプルで過ごしたけど、なんだかしっくりこなくて。奇抜に戻したら自分らしいって思えたの」と晴れやかに笑うA。

シンプルでも派手でも、彼女の魅力は変わりません。私たちの友情も同じです。外見にとらわれず、その人の本質を見つめる大切さを、彼女は改めて教えてくれました。

【体験者:30代・女性・会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。