仕事に熱中。気付けば最後の一人に
連休を目前に控えた金曜日のことです。仕事に熱中していると、気付けば周りには誰もいません。他の人はすでに退社したようです。ということは、今日は私が最後の1人。バスの時間まであと5分。あわててパソコン周りの電源を落とし、帰宅の準備を始めました。
襲い来る尿意
しかし会社を出る直前、ふとトイレに行きたくなりました。家まではとてもじゃないけど我慢できません。バスの定刻が迫る中、急いで会社のトイレに向かいました。早々にトイレを済ませてバス停まで猛ダッシュ。その甲斐あって無事に間に合い、ささやかな達成感すら覚えました。
明日からは連休、楽しみにしていた週末が始まります。ほくほくしながらバスに揺られ家路につきました。
翌週の月曜日、会社に一番乗りで到着しました。今週の掃除はトイレ担当だったので、支度を済ませてさっそく取りかかります。ところが個室を開けた瞬間「あ、マズイ」と反射的に固まってしまいました。自分のやらかしが明らかとなったからです……。
うっかりな自分を恨む
会社のトイレはやや古い型で、レバー式。私が退勤直前に使ったトイレは、水がちょろちょろと流れっぱなしになっていたのです。どうやら水を流した後のレバーが戻り切っておらず、週末はずっとその状態だったようです。
ムダ遣いに青ざめましたが、使った水は返ってきません。上司に報告して謝罪すると「小学生か」と呆れられてしまいました。
数日後、検針に来た水道局の方にも「前月よりもかなり使用量が増えているのですが、水漏れとかありました?」と確認される事態に。その月の水道料金は普段より数千円ほど跳ね上がり、会社からも苦い顔で注意を受けました……。
焦った時ほど慎重に
あわてていると、人は注意力がおろそかになるものです。自分をあまり信用せず、確認を怠らないようにしようと戒めた出来事でした。水に流せないムダ遣い分は、働いて挽回しようと思います……。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:S.Takechi
調剤薬局に10年以上勤務。また小売業での接客職も経験。それらを通じて、多くの人の喜怒哀楽に触れ、そのコラム執筆からライター活動をスタート。現在は、様々な市井の人にインタビューし、情報を収集。リアルな実体験をもとにしたコラムを執筆中。