これは筆者の友人女性から聞いた話です。友人と友人の夫は同じ会社で同期結婚をしました。部署は違うけれど、同期ということもあって家でも気が合うパートナー。「共働きを頑張って、住宅購入の頭金を作ろう」そんな目標に向かっていた矢先……。

「仕事の付き合いなら仕方ないよね……」

もともと業種柄、社内の付き合いや仕事がらみの飲み会が多く、飲み会代が家計を圧迫していた我が家。とはいえ、仕事関係なら仕方ないとわりきって飲み会代はお小遣いではなく、家計のお財布から捻出していました。

飲み会の支払い額が役職ごとで決まっていたため、夫にはちゃんと“傾斜配分表つきの明細”を毎回提出してもらっていました。

急に跳ね上がった飲み会代

ところが、ある月から急に飲み会代が跳ね上がったのです。違和感があり、私は夫の部署にいる後輩にこっそり聞いてみることに。そこで、まさかの事実が判明――なんと夫が傾斜配分の明細表を偽造して水増し請求していたのです。

夫婦喧嘩の火蓋が切られた

その日の夜。私は明細をテーブルに並べて夫の帰りを待っていました。「ただいま〜。え? なんか……こわいんだけど」

「座って。話があるの。ちょっと後輩に聞いたんだけど……あなたの部署、最近そんなに飲み会も多くないし、傾斜配分も増えてないって」私が話を切り出すと夫は「……え?」とあわてた様子。

「明細の数字が違うの。ねぇ説明して」さらに問い詰めると、夫の顔が一気に青ざめ、長い沈黙が続きます。

涙目で連呼「ごめんなさい」「離婚しないで」

「ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい! 本当にごめんなさい。もう絶対にしません!」と平謝り。

私が「偽造したんだよね?」と問いただすと、「……はい。お小遣いを増やしたかったんです。俺がバカだった。信用を失わせて本当にごめん。離婚は……離婚だけはどうか……。ごめんなさい、ごめんなさい」

それ以来、夫の飲み会代は家計から一切出さないルールに変更。夫婦喧嘩も一件落着し、貯金ペースも無事アップしました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:島田歩実
元銀行員として、女性のキャリアやお金にまつわるあれこれを執筆中。アメリカへの留学経験もあり、そこで日本社会を外から観察できたこともライターとしての糧となる。現在はSNSなどを介してユーザーと繋がり、現代女性の声を収集中。