クリスマスといえば、街中がイルミネーションで輝き、豪華な料理がテーブルを彩る年に1度のごちそうデー。しかし、そんなキラキラ気分を吹き飛ばすような事件が……。今回は、筆者が体験したクリスマスのほろ苦エピソードを紹介します。

完璧なプランで迎えた、特別な夜

数年前のクリスマス。街中はイルミネーションに彩られ、歩くだけで気分が上がる季節でした。私は旦那と2人きりで特別なディナーを楽しむ予定で、イブから当日の過ごし方まで完璧にプランを立てていました。

旦那に「19時に予約してくれたんでしょ?」と確認すると、「うん、任せて!」と自信満々。私はその言葉を信じ、ワクワクしながら当日を迎えました。

扉を開けた瞬間、まさかの一言が……!

そして迎えたクリスマス当日。お気に入りのワンピースに着替え、キラキラ輝くイルミネーションを眺めながら、旦那とレストランへ向かいました。2人とも浮き立つ気持ちで店の扉を開けたその瞬間、思わぬ言葉が飛び込んできました。

予約が入ってない!?

「予約が入っていません」店員さんの一言に、私たちは思わず顔を見合わせました。「え?」と確認してみると、旦那が予約していたのはまさかの「1月25日」。自信満々だった彼は一気にしょんぼりし、「来年は絶対間違えない!」と固く誓う姿に、私は笑いをこらえるのに必死でした。

豪華ディナーは消えたけど……

結局、その日の豪華ディナーは叶わず、クリスマス気分を諦めきれずにコンビニでチキンやケーキを買い込むことに。リビングで小さなホームパーティーを開き、予定外ながらも笑いの絶えない夜になりました。

今では家族や友人に必ず話すクリスマスの定番ネタとなり、「旦那のカレンダー事件」として語り継がれる、忘れられない思い出です。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2020年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:miki.N
医療事務として7年間勤務。患者さんに日々向き合う中で、今度は言葉で人々を元気づけたいと出版社に転職。悩んでいた時に、ある記事に救われたことをきっかけに、「誰かの心に響く文章を書きたい」とライターの道へ進む。専門分野は、インタビューや旅、食、ファッション。