「画面越しのヒーリングで本当に効果があるの?」——そう疑う人は少なくありません。しかし、甘く見た結果、予想外のハプニングが起こることも。今回は、筆者本人が遠隔ヒーリングで体験したエピソードを紹介します。

半信半疑のスタート

数年前、スピリチュアル系の動画をよく見ていた時期がありました。いろんなチャンネルを渡り歩く中で、「遠隔除霊」「遠隔ヒーリング」という言葉を目にするようになったのです。ただ、正直なところ私は懐疑的でした。

「不特定多数が見る動画で、本当に変化なんて起こるの?」そんな半信半疑の気持ちでコメント欄を眺めていると、「体が軽くなりました」「頭がスッキリしました」などの感想がずらり。そこまで言うなら、ちょっと試してみようか。そんな軽い気持ちで、私は動画を再生しました。

やっぱりこんなものか……と思った矢先

動画の中のヒーラーは穏やかな声で語りかけます。「深呼吸をして、目を閉じてください。リラックスして、心を静めましょう」私は椅子に座り、指示通りにゆっくりと目を閉じました。最初の数分間は、何も感じません。「やっぱりこんなものか」と思い始めたそのとき——目の前がグルグルと回り始めたのです。

突然の激しい目眩

まるでジェットコースターに乗ったかのような感覚。平衡感覚がなくなり、頭が回る。思わず椅子からずり落ちてしまいました。危ないと思い、床に横になって続けましたが、目眩は止まりません。時間の感覚がなくなるほど強い揺れの中で、ただただ呼吸を整えるしかありませんでした。

ヒーリングが終わる頃、ようやく落ち着き目を開けると、まだ軽いふらつきは残っていました。
けれど不思議なことに、肩や背中が驚くほど軽くなっていたのです。

動画主の言葉とその後

動画主はこう話していました。「ヒーリングを受けると、一時的に不調が出ることがあります。長くため込んできた感情や疲れが強いほど、体は強く反応しやすいのです」それを聞いた瞬間、思わず納得しました。確かに、当時の私は心身ともに疲れていました。

その後、ずっと悩まされてきた頑固な肩こりが嘘のように消えていたのです。偶然かもしれません。でも、あの目眩と軽さには確かな繋がりを感じました。

信じることと備えること

それ以来、私はヒーリングを受ける時は必ず横になるようにしています。見えない力を信じるのは悪いことではありません。けれど、自分の体を守る意識はもっと大切です。スピリチュアルな体験は、時に心や体の深い部分に触れます。だからこそ、地に足をつけて向き合うことが必要なのだと、あの日の体験が教えてくれました。

【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:hiroko.S
4人を育てるママライター。20年以上、接客業に従事。離婚→シングルマザーからの再婚を経験し、ステップファミリーを築く。その経験を生かして、女性の人生の力になりたいと、ライター活動を開始。現在は、同業者や同世代の女性などにインタビューし、リアルな声を日々収集。接客業にまつわる話・結婚離婚、恋愛、スピリチュアルをテーマにコラムを執筆中。