これは筆者の友人から聞いた話です。大量にできた右頬のニキビに悩まされていた友人。コンシーラーを重ね、ニキビを隠して生活していました。「早く治らないかな」を思いながら、鏡を見てはため息をつく毎日。悪化したニキビ、とうとう大きなニキビ跡に……。

ジロジロ見てくる酔っ払い

「いらっしゃいませ〜」私はとある居酒屋でバイトをしていました。すると、入店時からすでにベロベロに酔っ払った50代の男性2人組がご来店されました。

「ご注文はこちらのタッチパネルからお願いします!」と、いつもどおり笑顔で接客をしていると、男性の1人が私の顔をジロジロと覗き込んできます。

殴られたんだろ?

「私の顔に何かついてるのかな」そんな不安を感じていると、「君、右側のほっぺたが黒ずんでるじゃないか! どうしたんだ? あー、あれだなきっと。付き合ってる男に殴られた跡だろ!」と、店内に響き渡るような大声で私のニキビ跡をからかってきたのです。

「いえ。これはちょっとニキビが悪化しちゃって……」と弁解するも、「は? ニキビ跡がそんなふうになるわけないだろ。君は男運がない子なんだな、かわいそうに~」と執拗に絡んできて、もううんざり……。

もう勘弁して

気にしているニキビを茶化されるのが嫌でその場を離れようとするも、「まだ話は終わってないだろ! どんな彼氏と付き合ってるんだ?」と、なかなか解放してもらえません。「もう、勘弁してよ」と心の中で叫んでいたそのときでした。

「〇〇さん、それセクハラですからね。職場でもそんな対応してませんよね?」と、ビールジョッキを片手に酔っぱらいに向かってくる男性が登場!

救世主が降臨

「え!? 部長!? いや、私はただ……あの、その……」と、酔っ払いは急にしどろもどろ。上司の方に促され、ニキビ跡の件を謝罪してくれました。

どうやら男性たちの職場の近くの居酒屋だったため、たまたま別の席で飲んでいた上司の方が見かねて注意してくれたようです。気にしているニキビをいじられてムカムカしましたが、その方のおかげでスカッとしました。

【体験者:20代・女性学生、回答時期:2020年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:島田歩実
元銀行員として、女性のキャリアやお金にまつわるあれこれを執筆中。アメリカへの留学経験もあり、そこで日本社会を外から観察できたこともライターとしての糧となる。現在はSNSなどを介してユーザーと繋がり、現代女性の声を収集中。