これは私の友人から聞いた、婚活にまつわるエピソードです。「私もそろそろ結婚したいなぁ」そんな想いから、はじめてマッチングアプリに登録することにした友人がまさかの事態に発展した体験談をご紹介します。

彼氏が欲しい!

「周りの友達も彼氏持ちばかり。結婚していく子もどんどん増えたし、私も早く彼氏を見つけなくちゃなぁ」そんな焦りから婚活をかねて、私ははじめてマッチングアプリに登録しました。

けれど、なかなかタイプの人には出会えず、「やっぱりすぐにいい人には出会えないかぁ」とため息をつく日々……。

やっと見つけた王子様候補

そんなとき、マッチングアプリ上で「会ってみたい!」と思うお気に入りの男性に出会えました。
とんとん拍子に話は進み、いよいよ2人きりで会うことに。「こんなにウキウキして、待ち遠しい気持ちは久しぶりかも!」とデートの日が楽しみで、仕事にもやる気がみなぎります。

いつもは自宅でマッチングアプリを開いていたのですが、デートの日が近づくにつれ、彼からのメッセージが早く見たくて気になるように。
ある日、届いたメッセージが気になって職場で開いたときのこと。驚きの通知を目にしました。

「〇〇さんは半径〇km以内にいます」

同じ職場のビル内をウロウロ

実は、このマッチングアプリは使用中、現在地の近くにいる相手をメンションしてくれる機能があるのです。
「え!? 今こんな近くにいるの!?」同じ職場にいる驚きとこっそり発見したい気持ちから、思わず近くをウロウロ。そしてついに、男性がいるフロアを見つけることができました。

ついに、あの人が

「ここに、あの人が……」スマホを握りしめ、ドキドキしながらフロアを覗くと……。そのフロアにいる男性たちは、全員左手に結婚指輪をしている既婚者だったのです。

「嘘でしょ……」と動揺を隠せない私。あらかじめ婚姻歴を聞いていなかった自分の詰めの甘さに反省しつつ、危うく不倫が始まるところだったかもしれないとヒヤッとした経験でした。
もちろん、お気に入り男性とのデートはキャンセルしました。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2022年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:島田歩実
元銀行員として、女性のキャリアやお金にまつわるあれこれを執筆中。アメリカへの留学経験もあり、そこで日本社会を外から観察できたこともライターとしての糧となる。現在はSNSなどを介してユーザーと繋がり、現代女性の声を収集中。